【妖怪ウォッチ】シャーマン少女と本家大将大ガマさん。part４

静かなる日常……がくると思っていたのか？ ページ1

私がババァを魔界から呼び出してからしばらく経った。
あれからというもの、ババァの完全体？を呼び出すための修行。とかいう虐待を受けた。
最終的に、シャーマンたるもの体も鍛えんかい！！というジジィのクソみたいな自論により
シャッキー・チェン先生とかいう
某カンフーアクションスターのパチモンみたいな男に追っかけられたり、吊るされたりした。
これ以上、思い出したくないので割愛する。

こうして私は、小学生らしかぬ世紀末なオーラまで纏うことになってしまったのだ。

「おはよう御神さん！」

「……おはよ。天野くん」

天野くんは最近ちょくちょく朝迎えに来る。
爽やかな朝に、爽やかな天野くんの笑顔がベストマッチだ。

「そうだ！御神さん。」

「何？」

「お願いがあるんだけど」

朝の通学路を歩む天野くんが、そう言った。
天野くんのお願いごと。はなんとなく予想がつく。

「実は……。また妖怪探しを手伝って貰いたくて」

私の予想は当たった。そう。街中にある不自然なモノに触り続け妖怪を探し出す…妖怪何処かなゲームへの参加依頼だ。

「あー、そんなこともやったわね。懐かしい」

「ちょ、御神さん。悟り開けそうな顔でそんな事言わないでよ」

あの修行のせいで、そのゲームをした時のあの出来事が遠い昔の事のように思えてしまう。

「ごめんね。御神さん忙しいのに」

「まぁ、そのうちね」

「Aなら大丈夫だぜ？最近修行なんてしてねぇし、毎日テレビ見ながらバリバリ煎餅食ってるだけだしな！！」

「……」

ああ。私としたことがすっかり油断してしまった。何故こいつがついてきていることに気づかなかったのか。そう思いつつ振り向けば、案の定ヘラヘラ笑いながら要らぬことまでベラベラよく喋るヘンテコ男がいた。

「あ！大ガマ！」

「よっケータ！」

ヘンテコ男は爽やかに歯を見せて笑う。
なんだその笑顔。キャラの変更か？

「なんでついてきてんのよ。」

「ん？いやぁ暇だし学校とやらに行ってみようかと思ってな。いいだろ？どーせほかの奴らには見えねぇんだし」

「駄目に決まってんでしょ？あの世に帰って」

「御神さん。さり気なく酷い物言いだね」

ヘンテコ男は気持ち悪い裏声で、うぅん、いけずぅ。とか言い出した。
だから世紀末キックを無言で喰らわせれば、あひゅっとかいう悲鳴を上げて蹲る。

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