【妖怪ウォッチ】シャーマン少女と本家大将大ガマさん。part３

ここから始めるシャーマンライフ ページ7

『ねぇねぇレイコちゃん』

『なぁに？オンミョウ君』

『何かと物騒だよネ！』

『確かに。そういえばこの間邪悪な物の怪に襲われたの！怖かったワ！』

『それは怖い思いをしたんだネ！そんな時、自分で自分を守る術を習得していれば怖いものナシじゃない？』

『そうね。でもそんな術なんてあるの？オンミョウ君！』

『それがあるんだ！僕が教えてあげるヨ！』

『わぁ！頼もしいワ！オンミョウ君！』

『デヘヘ。照れるなぁ…。それでは！初心者でもカンタン護身呪術！チェ→ケラッ☆』


……なにが、チェ→ケラッ☆じゃ。オンミョウ君はランク王国の回し者か何かなのか。
というか、これをあのジジィが書いてると思うと悪寒が走る。
とんだクソ茶番を見せつけられ、気分最悪だが。とりあえずその護身呪術とやらをチェーケラ。してみることにした。

やはりオンミョウ君が説明する護身呪術。
種類は結構豊富だった。
その中でも初心者向けで、一番簡単なのが呪詛返し。というものらしい。
原理は簡単。呪いをかけてきた相手にそっくりそのままその呪いをお返しする。という文字通りの技だった。

「……ふーん。」

自分の中の霊力を練り、それを相手の呪詛に向けて放つ……。
そうすることで、倍返しも可能……か。
この呪詛返しとやらは、基礎。これを応用すれば強力な技を繰り出すことも可能だということも同時に知る。

『霊力を練り、放つ時のワンポイント！ゴリラが自分のウ●コを人間に向かって投げる様なイメージでやると上手くいくかも☆』

うん。オンミョウ君のワンポイントアドバイスが最悪だね。

オンミョウ君のワンポイントアドバイスはさておき、私は天井ババァに視線を向けた。
天井ババァは私と目が合うと、ん？と萌えキャラのように首を傾げる。
そんな天井ババァに、右手をピストルの形にして狙いを定めてみた。
ぶっちゃけ霊力とか意味不明だけど、一応やってみようと思った。
ゴリラのイメージをするのは生理的に嫌なので、幽白の幽助の様に霊丸スタイルを取ってみる。
その方がカッコイイし、何よりイメージするのに抵抗がない。

「……バン。」

ぽそりと発砲音を真似て声を出す。まさか何も起きないだろう。と思っていた私は次の瞬間驚愕するのだ。
ババァに向けた指からは、当たり前だが光線もかめはめ波も出ていない。
なのに、ババァが『ポピィーー！！』と謎の奇声を上げて輝き出したのだ。

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