ジジィは猛烈に感動している ページ9
パチリ。と将棋のコマが音をたてる。
柔らかな日差しが差し込む縁側で、黎明と大ガマは真剣な眼差しを将棋盤に向けていた。
大ガマが打った一手に、黎明はうーむと唸りながら煙管をふかした。
「ふむ。そう来たか...。さてどうしたものか」
「爺さん。」
「む？なんじゃ？」
大ガマが、将棋盤から視線を外さずに黎明を呼ぶ。そんな大ガマに黎明は将棋盤からそちらに視線を向けた。
「いや、なんでもねぇ」
「なんじゃ。気になるのォ。...それはそうと、あれからAの様子はどうじゃ？」
黎明がパチリと一手を繰り出しながら呟いた。
その質問に、コマを動かそうとしていた大ガマの指し手が止まる。
「...まぁ、通常運転だな」
「そうか、なら安心じゃ」
大ガマの応えに、黎明は安堵すると。彼が指した一手に対し駒を進めた。
「爺さん。聞いていいか？」
「ん？なんじゃ？」
大ガマが聞きたかったこと。それはドウマノについてだった。
先程から聞く機会を逃し続けたその質問。
いつ切り込むべきかと伺っていた。
ドウマノ。というものに対しての黎明の殺気は、大妖怪である彼すらも震え上がった程のもの。出来ればもう感じたくはないその殺気を再び味合う事になるだろう。と大ガマは内心ため息をついた。
「何じゃさっきから！気になるから早うせい」
大ガマは意を決し、一手を指したのと同時に口を開く。
「...教えてくれよ。何なんだ？ドウマノって」
大ガマの予感は的中する。持ち駒を取ろうとした黎明の手が止まった。瞬時に取り巻くのは殺気。それは大ガマの身体中にビリビリと電流に似た感覚を走らせる。
「...」
「...黙りはやめてくれよ爺さん。俺にはわかんだぜ？ドウマノって言った瞬間。爺さんの殺気が尋常じゃねぇって事くらい」
「...」
「爺さんがそこまでなるってこたァ、Aに何らかの害を与える存在か？...だとしたら知る必要がある」
「...」
「それが人なのか、物なのか、獣なのか...。はたまた、俺と同じ妖か。俺にはサッパリだ。対処の仕様がねぇじゃねぇか」
「...ガマ公よ」
黎明が口を開くのと同時に、大ガマのコマが進む。
「王手だ爺さん」
黎明の殺気立った視線と、大ガマの真っ直ぐな視線がぶつかった。
瞬間、黎明の殺気は空気が抜けるように消えてゆく。
「...また負けてしもうた！お主は強いのぉ！」
「...」
「ガマ公。お主の質問に答えよう」
黎明の言葉に大ガマがゴクリと生唾を飲み込む。その時だった。
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八神はやて - ジョジョが入っている！ (2018年6月29日 18時) (
レス) id: 9488902e63 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - 絵が素敵です！ずーーっとｍ思わず見とれてしまうほど・・・ (2016年2月26日 21時) (レス) id: 818f8c7f60 (このIDを非表示/違反報告)
ぼん(プロフ) - こたつさん» こたつさん！こんばんわ^^*お祝いのお言葉ありがとうございます(*´ω｀*)続編も頑張って更新するのでよろしくお願い致しますm(_ _)m (2015年11月8日 2時) (レス) id: 5b2ccc4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ(プロフ) - こんばんは！出遅れてしまいました…続編おめでとうございます！またまた仕事が早いですね！これからも頑張ってください！ (2015年11月8日 0時) (レス) id: 84292a694d (このIDを非表示/違反報告)
ぼん(プロフ) - すうな@不登校になりたいロリショタコンですさん» すうなさん！こんばんわー！ホラー苦手なのですねっ(><)実は私も、ホラーが苦手だったりしますw漫画のホラー系は平気ですが、実写映画は見れません←続きを楽しみにしてくださって有り難うございます！今続編製作中です^^*これからもよろしくお願いします！ (2015年11月6日 1時) (レス) id: 5b2ccc4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼん | 作成日時：2015年10月11日 3時
