愛がなんだ (ページ9)

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兄の友達ページ9

　
　

純喜くんの親友、白岩さん

同じクラスで、
同じサッカー部に所属しているらしい

とても綺麗な顔立ちをしていて、
きっと学校で人気者なんだろうなぁと思った

「どうかした？」

「えっと…急に押しかけてしまってすみません…」

「あぁ、別に大丈夫。純喜に妹が出来たって聞いて興味がないわけでも無かったし。Aちゃん…だっけ？俺、結構この家によく来るからさ仲良くしようよ」

そう言ってアイドルのような笑顔を見せた白岩さん

この状況を2人の学校の女子に見られたら
きっと羨ましがられるだろう

「瑠姫、他の女子にするみたいに俺の妹に営業かけんなよ笑」

「俺がいつ営業した？大体、営業ってなに」

「いつも女子と仲良くしてた方が得が多いって、キラキラした笑顔振りまいてるやん！Aも気をつけた方がええで、瑠姫はこう見えてドSやねん」

「そんなことないよ、Aちゃん。お兄さんの言う事は気にしなくて良いからね」

「はい、ぜひ仲良くしたいです！よろしくお願いします、白岩さん」

「お兄さんが意地悪してきたら俺に言いな？こいつより俺の方が強いからやつけてあげる」

「ふふっ、その時はお願いします」

「あー！Aまで瑠姫の罠にはまった！！」

正直、白岩さんの笑顔が少し怖かった
なんとなくだけど、嘘っぽい感じがしたからだ

だけど、話すと思ったよりも優しくて
純喜くんの友達ならきっと、悪い人ではない

例えあの笑顔が嘘だとしても、
これから仲良くなれたら良いなと思った

「それより、Aは勉強しに来たんよな？話すのが楽しくて忘れてたわ」

「あっ、そうだった」

「Aも忘れてるやん笑」

「純喜くんと勉強するといつも楽しくて勉強するの忘れちゃう」

「まぁ、楽しいのはええことやな笑」

「Aちゃんって、純喜のこと " 純喜くん "って呼んでるんだ」

「あ、はい。急に兄ができたよって言われてもなんだか受け入れ辛くて。それで、純喜くんって呼ばせて貰ってるんです笑」

「ふーん、でもそれってちょっと危険じゃね？笑」

「えっ？」

「は？何で？」

「所詮は他人、同じ時間を過ごすほど仲良くなってしまうものだと俺は思うけど？」

「どういうことやねん、仲良くなる事はええことやろ！な？A！」

「あ…うん。そうだよ」

「言ってる意味が分からないなら大丈夫か」

白岩さんは安心したように笑う
　
私は白岩さんの言葉が心に引っかかった