愛がなんだ (ページ8)

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妹 -Junki- ページ8

　
　
「ってことなんやけど、今から妹が家に来るっぽい」

「は？俺はどうすんの？来たばっかなんだけど」

綺麗な顔を歪めてこっちを睨んでくるのは
俺の親友、イケメン白王子こと白岩瑠姫だ

「別にそのまま居てもええよ。勉強教えるだけやし」

「お互い気まずいでしょ普通に」

「え〜？そう？」

「本当の妹ならまだしも血繋がってない妹とか接し方に困るわ」

「別にええやん普通にしてれば！どうせ今会わなくても今後絶対に会う事なるやん？瑠姫は」

「はぁ…もう分かったよ。地雷踏んでも知らないからな？大体、急にこっちの都合も考えずに会いに来るなんてお前の妹わがまますぎ」

「そんなこと言わんとってや。A、ほんまに良い子やで？それに、俺たち兄妹が仲良くなった証拠やん！」

「お前、絶対シスコンになるな」

「俺ずっとひとりっ子やったから、妹出来てめっちゃ嬉しい！！それにほんっまにAは良い子やねん。これからはずっと一緒に暮らしていくと思うし、だからこそ瑠姫にも仲良くして欲しい」

「…分かったよ」

瑠姫は腕を組んで頷いた

「さすが俺の親友や〜！！！」

抱きつこうとしたら、さらっと止められた

綺麗な見た目で普段は女の子に優しいのに
たまにSなところが見え隠れする

そこが瑠姫の魅力だと
クラスの女子が話しているのを聞いたことがある

何事にも素直すぎる俺には真似できない

ピンポーン

「あっ、来た！瑠姫は部屋で待っててな」

「はーい」

俺は急いで玄関に向かう

「A！」

「ごめんね、純喜くん。急に来て」

「ええよ。早く入って！」

「ありがとう。お邪魔します…あれ？」

玄関に並べられた靴をみて
Aは首を傾げた

きっと俺以外の靴があることに疑問を感じたのだろう

「あぁ～、友達来てるって言ったやん？その友達も一緒に居ても良いかな？全然悪いやつじゃないし、俺の大親友やからついでに紹介したいんやけど…」

「ここは純喜くんのお家で、私が無理言ったんだから全然大丈夫だよ。それに純喜くんの大親友なら会ってみたい」

Aはそう言って笑った
やっぱり俺の妹は良い子だ

「俺の妹のA。それから、俺の大親友の瑠姫！」

「はじめまして、Aです」

「はじめまして。白岩瑠姫です」

「はい！これで3人仲良しです！」

俺の大事な人たちが仲良くなるって
なんかめっちゃえぇな！
　
　