完全無欠は理想を見る【七.つ,の/大\罪】 (男主) season2

chapter.25 ページ11

バンside

Aが居なくなった

団ちょはかなり悲しんだと思う

もちろん他のメンバーもそうだったかもしれねぇ

でも俺には一つ知りたいことがある

団ちょは"魔神族"なのか?

キングと訓練中にその話題になった

やっぱりあいつも疑っているらしい

真偽を知ってるのは団ちょ自身、そしてAだけ

あの時の団ちょは…

女神の琥珀から脱出してきたあの団ちょは…

…

んなわけあるか！

アイツは…アイツは！

行き場もねぇクソ野郎に、一緒に来いっつったんだ！

そんな物好きは団ちょとエレインだけなんだよ…

なぁ団ちょ？

教えてくれよ

お前は本当に魔神族なのか？

＿＿＿

キングside

バンと訓練していた時、団長の話になった

バンは疑っているらしい

あの嫌な感じ…バイゼルの喧嘩祭りの時と全く同じだった

オイラの故郷を滅ぼした魔神族

まさか団長も…

嘘だと信じたい 嘘だと言いたい 違うと否定してほしい

でも…

その言葉をオイラは信じられるだろうか…

＿＿＿

メリオダスside

俺のことはみんなに薄々感づかれているだろう

これは本来俺とAだけの秘密だった

でもやっぱり何かを隠して生きるなんて無理なんだろう

そしてそう隠していた者には罰が下される

それがこの結果だ

俺はまたアイツを守れずに暮らさないといけないのか？

そんなの嫌だ！

守られてばっかでそれでもこんな俺を許してくれるみんなになんて言えばいいんだよ…

なぁ？

A

もう一回戻ってきてくれよ…

＿＿＿

Aside

十戒になった俺

魔神王から与えられた最初の任務は

魔「十戒及び魔神族の復活をお前に任せる」

そう、魔神族の復活だ

神友(メリオダス)が断固として止めようとしている事

これを俺が成し遂げてしまったら

本当に俺達はバラバラになるだろう

でも

それでいい

それが一番なんだろう

そう言い聞かせて俺は着々と任務をこなそうとする

それなのになんだろう

もう決めたはずなのに

涙が止まらないのは…

＿＿＿

魔「まさかアイツが十戒にとは…フン」

魔神王はクスクス笑っていた

魔「いつか裏切るだろう。あの出来損ないとは結構な仲だからなぁ。まぁ利用出来るだけ利用してしまおう。これからどうなるか楽しみだなぁ」

そう言って魔神王はなにもない荒野を歩きどこかへ消えていった…









主「始めるか」

今ここに十戒 無欲のAが動き始める

目的は…魔神族の復活

そして…

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