forty-seventh 2 ページ4
紅「魔王ミリムの勢力が一気に増すことになり、魔王たちのパワーバランスが崩れる」
リ「なるほど…」
リド「しかし、実際にですぞ。魔王ミリム様を止めようとしても無理でしょう？」
紅「あれは別次元の強さだった。A殿にも引けを取らないレベルだったと思ってる。お2人方がいなければ、俺たちは今頃生きてはいない」
蒼「その通りだ。他の魔王が敵対するというのなら、そいつらを相手にする方がマシだろう」
しばしの沈黙
その後
ししおどしの音とともにリグルドが強引に話を進める
リド「ということで、ミリム様のお相手はマブダチとして、リムル様、A殿のお2人方にすべてを任せると言うことで！」
紅丸、蒼影、白老が同時に『異議なし』とか言いやがったんだが…
リ「丸投げ!?」
主「ええ…適当じゃねえか…」
白「魔王ミリム様は最強最古の魔王の一人、絶対に敵対してはならない魔王と言われておりますしのう。今回ばかりは、リムル様とA殿にお任せするほかありますまいて」
そう言って白老が笑う
こっちからしたら笑い事でも何でもない
ただ単純に面倒ごとを押しつけられたとしか思えない
でも、これに関しては仕方ないかと思った
彼女が暴走する可能性を考えれば、これを領民たちに任せてしまうことの方が愚策であろうと思ったのだ
あの強さを完全に理解したわけではないが
これは油断していたら勝てないということは直感的にすぐに頭のなかに入ってきた
一度戦ってみて、彼女の強さを知っている分
こちらもそれに対抗できるだけの策を練る必要がある
もちろん、ミリムに負けることはないのは分かっている
あの戦いの中でも、本気を出していなかったのは事実だ
しかし、それは相手も同じこと
ミリムも、本気でかかってきているようには見えなかった
ただ戦いを楽しむ、まさに言葉通りの戦闘狂
その戦いの楽しさを誰よりも純粋に楽しんでいるのが分かった
問題は彼女の持つなんとも言えない雰囲気だった
戦いに勝って勝負に負けるような感覚だった
ともかく
こういった人材は放っておくと必ず面倒ごとを起こす
これは決まってそうなのだ
リムルもどうやら「仕方ない」と思っているようだし
ここは自分を大人にしてまでも守るしかないだろうと思ったのだった
＿＿＿
しかし
ミリムが巻き起こす旋風は
まだ吹き始めたばかりであるということを
俺たちは
いや
誰一人として知るよしもなかったのだった…
続く (更新停止中)
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作者名：YU | 作成日時：2022年1月19日 9時
