嫉妬6 ページ22
「こっちがお父さんで〜、こっちがお母さんね〜」
紙袋２つ
ちいちゃんはAの差し出した紙袋を受け取りながら、お義父さんとお義母さんへのプレゼントを確認していた
妹「こっちがお父さんで、こっちがお母さんね。
ちゃんと渡しとく〜(笑)」
「お願いね！ちいちゃん」
妹「じゃあ、おやすみなさ〜い」
バタンッ
ちいちゃんが帰った玄関には、僕とA二人きり
「さてとっ！片付けよーっと！」
急ぐようにキッチンへ戻っていくAの背中を見つめながら、呟いた
JJ「逃げてもムダ」
そして僕も、ゆっくりとキッチンへ向かう
カチャカチャ…
シンクでカップを洗っているAの後ろに立つと
収納棚に凭れて腕を組み、その後ろ姿に話しかける
JJ「ちいちゃん、元気そうだったな」
「うん、そうだね〜」
JJ「Aは喧嘩したこと無いの？ちいちゃんと」
「あるよ〜(笑)でも、大人になってからは無いかなぁ〜」
JJ「仲良いもんな。俺がヤキモチ妬くくらい」
「えっ？(笑)だって姉妹だもん〜」
JJ「姉妹って、初めて付き合った男の事も話すの？」
「えっ！？」
カチャン！
分かりやすいほどに動揺したAの動きが
急に止まった
JJ「イケメンだったんだぁ〜
…その魚屋の元彼」
「っ！？…」
ジャーッ！
水が流れる音だけ
Aは固まったままだ
JJ「A、合コンなんか行くんだな」
「そっ！…それは…大学の時の事で…その…初めてそういうのに参加して…」
JJ「へぇ〜。
そこに居たんだ。そのイケメンが。
軽いな、そのイケメン。
合コンで女の子落とそうとするなんて」
「ちがっ！っ！？」
Aは僕へと振り向くと、何か言いかけて両手で口を押さえた
JJ「なんだよ？
なんて言おうとしたの？」
「っ！？」
何も言おうとしないAへと近づき
Aをシンクと僕の間に閉じ込めるように
両手をついた
JJ「合コンで釣られちゃったんだぁ。
イケメンの魚屋に」
「っ…」
Aの耳朶に唇を近づけて、耳元でそう囁いた
僕の息が耳にあたり
Aはくすぐったそうに身を捩った
ジャーッ…
キュッ！
流れている水道に手を伸ばし水を止めると
そのまま両手でAを抱き締めて
胸の中に閉じ込めた
JJ「欲しかったな…
Aの…初めて」
「っ！？…」
胸の前でぎゅっと握りしめているAの両手がビクッと動くと
僕はAの首筋にかかった髪を退けて
そこに強く吸い付いた
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裕(プロフ) - ﾕﾉ☆さん» ありがとうございます(*´ω`*)何にも考えない楽しいコメディーが今度は書きたいです(^-^) (2017年5月2日 12時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
ﾕﾉ☆(プロフ) - お疲れ様~~~＆楽しく読めたわ〜次作を待ってるから〜気長に待ってます(^-^) (2017年4月20日 4時) (レス) id: 0de5eabcb0 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ささん» ありがとうございました。そう感じていただけで良かったです(^^) (2017年4月11日 23時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - しあぽんさん» ありがとうございます(^^)ひっそり頑張ります(笑) (2017年4月11日 23時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - まゆまゆさん» ありがとうございました(*´∀`*)少しずつ心を健康にしながら妄想も続けていきたいと思います(^^) (2017年4月11日 23時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2014年4月12日 1時
