愛しい僕の奥様 (ページ36)

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堕ちる２ページ36

CM「あのね？結婚て、相手が居て初めて出来るんですよ？
分かってますか？」

YN「分かってるよ？でも…結婚したい」

突拍子もないことを言いだした僕を

呆れた顔でチャンミンは見ていた

CM「・・・。

どこの誰？」

YN「日本の・・・」

CM「ちょっと待てっ！日本人かっ！」

YN「うん、そうだけど？」

何度目かのため息の後

チャンミンは僕に言った

CM「会わせてください、その人に」

YN「えっ！なんでっ！？」

CM「取り敢えず、会わせてください。

話しはそれから」

YN「でも・・・」

CM「その人はヒョンの事…どう思ってるの？」

YN「…分からない」

CM「分からないって…」

YN「告白はしたんだ。でも、まだ返事をもらってない」

CM「なのに結婚なんて言い出したのかっ！？」

YN「・・・だって、彼女が好きだから」

CM「どうして大事なところを省いて結婚なんて言い出したんですかぁ？」

YN「彼女、恋愛の先には結婚があるって」

CM「…まぁ、そうですね」

YN「結婚を考えられない人とは付き合わないって」

CM「結婚を迫ったんですか？」

YN「…ううん。自分の国の人と一緒になった方が良いって…」

CM「そうですか」

YN「でも・・・好きなんだよ。どうしようもなく」

そしてまたため息をついたチャンミンは

”会わせてください”

そうもう一度言って、ヘッドフォンをして目を閉じた

数日後

僕はAに事情を話し、３人での食事の約束をした

日本での約束の日

予約しておいた店に行くと、すでにAは個室に来ていた

YN「ごめん、待った？」

「ううん。さっき着いたところ」

CM「初めまして」

僕の後ろから顔を出したチャンミンは

いつもより少し警戒気味にAに挨拶をした

「初めまして、Aです」

そんなチャンミンにAは、にっこりと挨拶をした

食事も進んで会話を交わしている僕らを、伺うように見ていたチャンミンが

ふと口を開いた

CM「あの」

「はい」

CM「聞いても良いですか？」

「はい。何でもどうぞ」

CM「Aさんはユノをどう思っていますか？」

YN「チャンミン」

CM「好きですか？嫌いですか？」

ストレートすぎるチャンミンの問いに

Aは驚きもせずに淡々と答えた

「好きです」