愛しい僕の奥様 (ページ34)

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惹かれる５ページ34

JU『あぁ～、あの店に来た子ね？』

JJ『うん。今日帰るって聞いたから。あのまま帰すのも気が引けて』

JU『ちょっと優しすぎるんじゃない？一ファンに(笑)』

JJ『友達の親戚の子なんだ。だから…』

JU『ふぅ～ん。注文に行くんじゃないの？』

JJ『あぁ、そうだった(笑)じゃぁ、ジュリまた』

JU『うん』

詳しくは話さずに、ただこの前のお詫びのつもりだとジュリには話した

少し、照れ臭かったから

僕はジュリと別れると、お店の人に注文をしに向かった

おすすめのものをいくつか頼んで個室に戻ると

そこには

JJ『えっ？ジュリ？』

JU『遅かった～。待ったわよぉ～』

JJ『…なんで？Aさんは？』

僕の座っていた席の隣に座っているジュリ

向かいに座っていたはずの彼女の姿が見えなかった

トイレにでも行ったのかと思い、ジュリに聞くと

JU『あぁ、帰った』

JJ『はぁ！？なんでっ！？』

JU『私日本語出来るでしょ？だから帰ってって言った』

JJ『！？だからなんでっ！？』

JU『あんまり良くないよ？やっぱりこういうの』

JJ『えっ？』

JU『友達の親戚だからって、そこに漬け込むなんてダメだよっ。
ファンとは一線を引かなきゃ』

JJ『ジュリ…』

JU『彼女、ごめんなさいって謝ってた。
やっぱり悪いと思ってんのよ～。
分かっててジェジュンに近づくなんて最低っ。
ジェジュンが優しくて断れないの知ってるんだよぉ～』

JJ『・・・。』

なんてことだ

最後の・・・韓国に来て最後の日にこんな・・・

彼女はどんな気持ちでこの部屋を出たんだろう

緊張してカチカチだった彼女

耳まで真っ赤で、僕の顔を見ることが出来なくて

隣りに座るように言ったのに

『無理』だと言って、わざわざ僕から一番遠い向かいの席に座った

ジュリのしたことは僕を思ってなのは分かっている

だからジュリを責めることは出来ない

でも、このままAを日本に帰すこともしたくなかった

JU『ジェジュン？』

僕は携帯を取り出すと、すぐにAに電話をかけた

”お客様のおかけになった電話は現在電波の届かない場所に居るか電源が切れて居る為かかりません”

JJ『…。』

結局後で知ったことだけれど、Aは飛行機を早い時間に変更して帰ってしまったらしかった

・

S「じゃぁ」

JJ「はい」

スリ先輩に解放された僕はAを探した

するとAは、僕の両親や姉たちに囲まれて

照れたように、楽しそうに笑っていた