愛しい僕の奥様 (ページ25)

今日:8 hit、昨日:4 hit、合計:565,089 hit

出会い【YN】ページ25

僕の奥さんは最初、僕の事を知らなかった

「ねぇ？ユノ…私、コンサート行った方が良い？」

YN「どうして？」

「その日にお友達が韓国に来るんだって」

YN「じゃぁ、僕らのコンサートに呼んだらいいよ。
席も用意させるしさぁ～」

「でもね？友達はSJが好きなんだって」

YN「SJ・・・」

僕の仕事にあまり興味がないA

あまりコンサートに来ることはない

けれど今回はAに見て欲しくて

『カッコいい』

そう思ってほしくて、Aを呼んだのに。。。

YN「今回は来てほしいんだよ。Aに見てほしい」

「…うん。わかった」

YN「待ってるから、来たら楽屋に顔見せて？」

「うん」

そもそも、どうして僕らが出会ったのかというと

それは偶然の出会いだった

日本のジムで、よく見かけていたAを

いつしか僕は気になりだしていた

・

YN『こんにちは』

『あぁ、こんにちは』

良く顔を合わせる人には、普通に挨拶をする

Aにも少しドキドキしながら声をかけると

にっこりと挨拶を返してくれた

それが何度かあって

僕らは会話もするようになっていった

YN『今日も頑張ってますね』

『ユノさんもきちんと鍛えられていますね』

YN『あはは(笑)僕はそれが仕事のようなものだから』

『仕事？インストラクターとか、ですか？』

YN『えっ？』

そこで知った

Aは僕の事を知らないと

そんなこともあり、益々Aへの興味が湧いていった僕

少しずつ彼女へアプローチをしていった

そして

やっと取り付けた食事の約束

『乾杯っ！』

カチンッ！

YN『今日は嬉しいです。Aさんと食事が出来て』

『私も、こんな素敵なところで食事が出来て嬉しいですよ』

YN『ははは//』

そこへ…

”ユノさんですよね？”

突然声をかけられた僕は、びっくりして『はい』と返事をしてしまった

３人組でやって来た女性は、僕を取り囲みきゃあきゃあと騒いでいる

YN『あ、あのぉ…』

僕が注意をしようとした時

『ちょっと失礼じゃないですか？』

向かいに座るAが、３人を見据えてそう言った

『今は食事中なんです。時と場所をわきまえてください』

キッパリと言い放ったAに

僕の胸は鷲掴みされてしまった

・

楽屋にやって来たA

「ちょっと！ここは入り口なんですよっ！」

出入り口で話し込んでいる人を注意しているAの姿

YN「ははっ！変わってない♪」

つづく