愛しい僕の奥様 (ページ17)

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ハッピーバレンタイン５ページ17

プルルルル～

何度もAの携帯を呼び出すけれど

コール音が切れることはなく

ずっと同じ音が電話の向こうから聞こえてくるだけ

数分時間をあけて、僕はしつこいくらいにAに電話をかけた

プルルルルル～…

そして何度目かの電話で

『もしもし？』

やっと声が聞こえた

JJ「もしもし？あの…これ、Aの携帯ですよね？」

でも聞こえてきたのはAじゃない声

一緒に居る友達かな？

そう思って、電話の向こうの人に問いかけた

JJ「Aは、そこにいないんですか？」

すると

『A、酔って寝てるんです』

JJ「えっ？寝てるって…」

『沢山お酒飲んじゃって』

沢山て…

マズいじゃないかっ！！

酔うとAはどSになるのに

それを他の人の前で…

僕はAは今どんな状態なのかとても気になっていた

JJ「僕、迎えに行きます。そこどこですか？場所を教えて下さい」

すると電話の向こうの女性は

『私が送っていきますから。もう少し寝かせてあげてから

お水を飲ませますので。

私に任せてもらえますか？』

そう僕に言った

JJ「でも…やっぱり心配なので。すぐに行きますから」

そう言った僕に

『ジェジュンさん…ですよね？』

JJ「はい、そうですけど」

『ここへは来ない方が良いと思います。

お店は人が多いし。部屋は個室になっていますが

やっぱり目立ってしまうので』

JJ「でも、もう僕たちは結婚しているので

人目についても大丈夫です。

それよりAが心配だから…」

幾度か僕の言う事に頭を縦に振らない彼女の返答は

僕をイライラさせた

『少し休ませれば大丈夫ですから。

それでもダメな時は、うちが近いので今夜は泊らせます』

JJ「あのっ！僕が行った方が早いじゃないですか？

Aを抱えることも出来るし、そのまま帰ることも出来る。

そこはどこなんですかっ？教えて下さいっ」

少し強めにそう言った僕に

電話の向こうの彼女は答えた

『…A、今夜はジェジュンさんに会いたくないんじゃないかなぁ？』

JJ「どういう事ですか？」

『…泣いてたんです、A。何度も“ジェジュンのバカ”って言って』

JJ「…。」

『心当たりありそうですね？』

やっぱり

Aはあのチョコに入っていたカードを見ていたのだと

そう確信した