僕 た ち が や り ま し た 。

8 ページ9

.





「な、んで…」



「こんなのありかよ…っ！」






俺らは戸惑いが隠せなかった。
そんな感情と共に、ふつふつと沸き上がってくる怒りの感情。





とりあえず裕翔を起こし、話を聞く事にした。





「裕翔、裕翔！」



「…ん、、あれ、圭人？やまちゃん、知念？」



「うん。そうだよ。とりあえず、軽く処置するから起きて？
立てる？」



「…うん、ありがと、、」





俺は裕翔の傷に消毒液を塗りながら質問していった。





「帰り、なにがあったの…？」



「…あの後一人で帰ってたら、急に有岡大貴が現れて、、


伊野尾って人に気絶させられて起きたら誰も使われていない倉庫みたいな場所にいた。


そこで、、
殴られたり…蹴られたり、、、
もう俺…っ！やだっ、、やだょっ！」





終始苦しそうに話す裕翔は、見てるだけで辛かった。
そして、泣き出してしまった裕翔を見て思わず抱きしめた。


いや、抱きしめる事しかできなかったんだ。




「裕翔…
大丈夫、、大丈夫…」


「…ふぇっ、、ｸﾞｽｯ、、こわ、かった…」



「ゆぅてぃ…ごめんね、、」





いつのまにか知念とやまちゃんも裕翔の事を抱きしめていて、3人で裕翔を守っているような形になった。





「ねぇ、俺さ？
この事、警察に言おうと思ってるんだ。」



「待って。」




俺が話すと、怒りと楽しさが見え隠れする表情でやまちゃんが遮った。









「あいつらさ、殺そうよ。


俺たちで。」

9→←7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す