僕 た ち が や り ま し た 。

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とりあえず立ち上がり、歩き出す。





誰も一言も話さない気まずい雰囲気の中、沈黙を破ったのは知念だった。





「…有岡大貴」



「「「え、？」」」



「さっきの。
跳高のトップで、BESTのリーダー。」



「BESTってさっきの５人？」





裕翔が神妙な面持ちで聞くと、少しうつむきながら小さな声で呟いた知念。





「…そ。
あの５人に狙われたら最後、、どうなるかわかんない。
今言われてる渇つ上げの犯人もあいつらだよ…」



「…そ、っか」





裕翔が悲しそうな顔をしてうつむく。




裕翔は身長こそでかいけど、心は繊細で傷つきやすい。
しかもこんなこと聞いたら誰だって不安になる。




なにか言葉をかけたいけど、なんて言ったらいいかわからない。






結局、そのあとも沈黙を貫いたままいつもの別れ道まで来た。




いつもならまだ帰りたくないって思うここも、今日は早く帰りたいって思ってしまう。






「…じゃあ、また明日ね」



「「「うん、」」」





圭人の言葉に暗い返事をしてみんなと分かれた。




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