木兎の弟は稲荷崎のリベロ２

スナ ページ48

稲荷崎side



応援団
「なんや角名君。
　最初は攻撃のほう特に目立たんかったけど、ノッてきたんかな？」



応援団
「倫太郎はスロースターターやからな！
　ちなみにアイツはな、相手のブロッカーを操るんや」



応援団
「倫太郎の武器はな、打点の幅やねん！横幅
　普通の奴がこんくらいの幅の中で打つとしたら、倫太郎はこう。」



「あいつがスパイクを打つときに使うのは、腕や肩でもない。
　胴全部や。”体幹”ってやつやな」







倫太郎の調子が上がって来た。



さすが、体幹おばけ




倫太郎は、胴全体を使って打つからスパイクの威力は強いまま






倫太郎がスパイクモーションに入ると、
蛍が反応してブロックへ



さすが蛍 賢い。



飛雄もすかさず、フォローに入った。





リエーフ「行けえ！ツッキー止めろ！」




でも＿＿ブロックが2枚付こうと関係ないよ


打つのはクロスじゃないし。






角名「(上手だ)」



澤村「うっ！」



2枚ブロックをかわして、澤村の腕を弾いた。




応援団「ナイスキー！倫太郎！それそれ倫太郎！もう1本！」




侑「レベルの高いブロッカーほど＿＿
　 角名の思い通りに動かされんのや。」




まともにブロックしようとすればするほど、
倫太郎に振り回される。




もっと頭を使わなきゃ、倫太郎を攻略できないよ？






研磨「分かった？」


黒尾
「10番は完全にクロスを打つ体勢だった。
　ツッキーは瞬時にそれに反応してコースを塞ぎ、
　影山も素早くサポートに来てた。」



黒尾「でも助走も体の向きもフェイク。
　 ブロッカーをクロス側に誘い、空中で逆を突く」



黒尾「しかもそれを威力を落とさずにやってる。
　 全く、Aのチームメイトは怖っ！」





倫太郎の速攻は、ちゃんとトスさえ上がれば
ブロックと勝負できる速攻なんだよ。





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
試合は進む



さっきから烏野は、サーブやスパイクで
アランさんを狙って打ってくる。



エースを疲れさせるのが目的か



段々アランさんのスパイクが雑になって来た。




監督「アラン！落ち着きや！」



アラン「ウス！」


「アランさん。俺がなるべくフォローに入ります」


アラン「Aすまんな。助かるわ」

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