木兎の弟は稲荷崎のリベロ２ (ページ40)

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リズム５ページ40

烏野side

滝ノ上「出たな二刀流…」

冴子「何それ？球2個使ったりすんの？」

嶋田「違うわ！」

嶋田「スパイクサーブとジャンプフローター
　つまり、東峰のサーブや影山のサーブか、
　忠のサーブか、直前までどっちが来るか分かんないの。」

冴子「ウギャ！」

滝ノ上「そんでその2つは、レシーブの構える位置が変わってくる。」

嶋田「ほんの1歩目の位置差でも100キロ超える
　スピードのサーブ相手には致命的な出遅れになる。」

昨晩のミーティングにて＿＿

武田
「宮侑君のサーブは二刀流…。
　では、サーブトスの瞬間までどっちで来るか
　分からないということですか？」

烏養「いや、見分けは出来る。」

澤村･西谷「あっ…。」

烏養
「歩数だ。奴はサーブの時ルーティーンとして毎回歩数を測る。
　エンドラインからジャンフロの時は４歩。
　スパイクサーブの時は６歩。それで見分ける事が出来る。」

東峰「ああ…。どっちが来るか早く分かれば、だいぶ違いますね」

武田「サーブの前の動作の全体って、
　テレビではあまり映りませんよね？よく見つけましたね。」

烏養「チョー探した！
　ネットに上がってるやつやら知り合いの録画やら」

烏野一同「「あざーす！」」

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澤村･田中「(４歩…)」

西谷「(ジャンフロ…)」

澤村･田中･西谷「サッコーイ！」

烏野はジャンフロを構える位置に着いた。

やっぱり、侑のサーブの研究してたか。

まあ、研究したところで稲荷崎は、どうってことも無いけど。

侑が警戒されるのは当たり前。

治「それを知っていても…
　それは単なるスタートラインに過ぎんのやで」

侑がジャンプフローターサーブを打ち、
リベロの西谷の指を弾いた。

西谷「うっ！」

「ふふっ…」
確か西谷君は、オーバー苦手だったよね？

日向「ヒイッ！」
山口「一瞬で…」
木下「目の前に…」

ピッ＿＿＿＿

西谷「クッ…」

アナウンサー
「またもサービスエース！
　強烈な２種類のサーブを操ります宮侑！」