木兎の弟は稲荷崎のリベロ２

わちゃわちゃ ページ20

全日本バレーボール高等学校選手大会


通称”春の高校バレー”



バレーボール甲子園とも呼ばれ、
高校バレーボールの大会の中で
最も注目度が高い大会である




ザッ ザッ ザッ＿＿＿＿

　

試合前の調整が終わり、臙脂色のベンチコートを着た
稲荷崎高校男子バレー部が、集団で歩いていた。



オイあれ 稲荷崎だろ
オーラやば！ テレビ映ってたよね！



稲荷崎ってイケメン多いよね〜
きゃーこっち来る！



侑「キャーキャー喧しいな」

「みんな侑の外面に騙されてて、ウケる」



倫「侑は、人でなしだもんね。」

銀「せやな。」



治「ホンマに、コイツと双子とか恥ずかしいわ」

侑「お前ら、喧しいわ！アランく〜ん助けてや〜」


アラン「絡んでくんなや 恥ずかしい」



ギャーギャー騒いでいたら、北さんから喝が入った。


北「お前ら静かにしいや。周りに迷惑かけんなや」


「「ウス。」」




会場について、荷物を置いていると取材の人が来て
遠目で取材されている北さんを見ていた。


「稲荷崎は、明日が初戦ですが、調子はどうでしょうか？」


北「はい。どんなチームにも初戦というものは、
　 怖く重いものですが、みんな落ち着いていますし、
　 調整も問題ないので、いい雰囲気だと思います。」



「ズバリ 今大会の目標は？」


北「もちろん優勝です」




侑「そんなん聞かなくとも、
　 優勝に決まっとるやん。アホか」



「ほらほら、邪魔しないの。」

開会前→←帰らないの？

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