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冷戦発生中…? ページ16

「ねぇノッポ」

「何ですか先輩」

「君は烏野、私は青城、自分の所にさっさとお戻り下さい」

何故か、青城の所に月島が出現した。

正直言って、面倒である。

「良いじゃないですか、遊びに来たんですよ」

「来るな」

「わー冷た〜い(棒)」

誰か、このメガネをどうにかしてくれないだろうか…

助けを求めようと、及川達の方へ目を向けると、他人事のように話していた。

…ただ、一人を除いて

「Aちゃん、やっぱりモテるのかー」

「……」

「おい、誰か松川を止めてくれ、無言でサーブを御見舞しようとしてる」

「俺にも無理だ、こうなったら松はAにしか止められないから」

松がこちらを凄く睨み付けてるのだが、目線が凄く怖い。

しかも無言でこっちに向かってきてるが、殺気が滲み出ていますよー……なんて、ふざけてでも言えない。

「……A」

「は、はい」

「ちょっと、そいつと話したいから、Aは及川達の方へ行ってて」

松の気配に私は怖気ついて、ただ無言で頷くと、ふと何時もの顔に戻ってくれた。

そして、月島と松は、そっと体育館を後にした。

「……大丈夫かな」

「松の事?」

「うん、何か凄くピリピリしてたから…」

花に相談すると、んー…と少し考えた後、すぐに笑って、

「大丈夫、すぐ何時もの松に戻るよ」

そう言ってくれた。

その言葉には確信はなかったが、何故か私もそんな気がした。









松川side

体育館を少し離れた廊下で、烏野の月島と言う奴と二人で話をする事にした。

「……何デスカ」

少しの沈黙の後、月島が先に口を開いた。

「…お前はさ、Aの事をどう思ってるか、聴きたい」

「その事ですか、やっぱり…」

微笑を浮かべた後すぐに、あの無表情の顔に戻り、

「好きですよ、普通にA先輩のこと」

そう告げた。

「……そうか」

「そう言う貴方は?見た所彼氏ではないみたいですけど、やけに先輩にくっ付いてますよね」

返事の後、すぐに質問を返された。

が、悩む事は何もない…答えはもう決まっているから。

「俺も、Aの事が好きだよ。只、まだ返事は貰ってない」

「……ふーん」

「俺は食い下がりはしない。彼奴の口からしっかり返事を貰うまでは」

「そうデスカ、まぁ、精々頑張って下さい。A先輩は僕が貰いますけど」

そうやって彼はさっさと帰ろうとした。

「負けねえからな」

月島の背にそっと呟くと、彼は振り向き、

「僕もです」

と、静かに笑いを返すのであった。

文化祭って面倒ですね→←烏野と練習試合!


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及川さんが表紙のバリボー


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黒兎@梟谷全員俺の嫁(プロフ) - もーふさん» うおおおお!!!もーふさま、長らく返信せず、申し訳ございませんっ!!! コメント、アドバイス、役に立たさせて貰っています!月島君は、キャラが可笑しくて右往左往してました(笑) (2015年9月29日 21時) (レス) id: 0501180142 (このIDを非表示/違反報告)
もーふ - 月島はやっぱ月島だったw (2015年4月3日 14時) (レス) id: 3ccc4e1aa1 (このIDを非表示/違反報告)
もーふ - 「」の前の名前の事と、顔文字をいっぱい使うのは人の勝手ですから、別にいいと思いますが、ない方が小説っぽくなると思います! (2015年1月31日 21時) (レス) id: 3ccc4e1aa1 (このIDを非表示/違反報告)
もーふ - 楽しみにしてます!更新頑張ってください!長文すみません。 (2015年1月31日 21時) (レス) id: 3ccc4e1aa1 (このIDを非表示/違反報告)
もーふ - あと、「」の前に名前を書くより文章で伝えた方が良いと思いますよ! (2015年1月31日 21時) (レス) id: 3ccc4e1aa1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒兎 | 作成日時:2015年1月31日 20時

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