年末歌番組2013 ページ45
グク、なんか考えてる顔だったな……と言うか、驚いたわよね……
ジョンインに腕を引かれながら、先ほどのグクの顔を思い出す
私が"EXOのカイ"に連れてかれたってことは
グクからメンバーみんなに伝わるだろう
ソクジンは、まあ察しがつくだろうけど
他のメンバーは、私がSMの練習生だったことを知らない
ソクジンも、ソヒョンと親友ってことと
SMの練習生だったことしか知らないし
みんなからしたら
いきなり私がSHINeeの楽屋からでてきて
テティソの楽屋に入って
なんなんだ？って思ってたところ
今度はEXOのカイが……って
謎が深まるばかりだろうな
多分、昔からの知り合いってことは察してそうだけど
KA「Aヌナ、」
気がついたら、人気の少ない非常階段の近くまで来ていた私とジョンイン
「ん？」
KA「久しぶり、」
「うん、久しぶり……本当に」
ジョンインとは、練習生の中でも
仲が良かったと思う
一緒にダンスを踊ったり、テミナと3人でダンスバトルなんかもしたなあ……
だけど、私は彼には何も告げずにSMを去った
ジョンインだけじゃない、ほとんどのみんなに、だ
SHINeeのみんなには、キボムをとおして
話をしていたし
ソシオンニたちにも、ソヒョンが上手く話をしてくれていたから
だけど、ジョンインは
何も知らないまま、今に至ってる
もしかしたら、恨まれてるかもしれない
私をとても慕ってくれていた彼
……どうしよう
それに、もう一人
事務所を辞めることは話してたけど
その後連絡をたってしまった彼
あの頃は、彼にこれ以上頼ったら
自分がダメになる気がして
新たな一歩を踏み出すのに
そっと背中を押してくれたのに
二人に、嫌われてたら
急に不安に襲われる
KA「Aヌナ……？」
？「Aっ……！」
ジョンインの声とは別に、もう一人の声が響く
「……ジュンミョン」
そこには、ジュンミョンの姿があった
あの頃、背中を押してくれた、ジュンミョンの姿が
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作者名：琴音 | 作成日時：2015年7月30日 8時
