あのね、源くん。【地縛少年花子くん】

第四話 ページ5

それから一週間後。

私は未だに源くんに近づけないでいた。

「はぁぁ…話しかけられないよ
そもそも私みたいな子が源くんに近づくなんて…ﾓｺﾞ」
そこまで言うと恋葉ちゃんが口を塞いできた。
「ネガティブ思考、ダメ､絶対」
「うう…だってぇ」
「たまには他の事でも考えてみたら？気分転換にさ」

そう言い私の手を取る恋葉ちゃん。
優しい…女神かな←

「そういえばさ！屋上とか行ったことないし行ってみようよ！」
「屋上…うん！行く！」

屋上かぁ、小学校とかでは立ち入り禁止だったからなぁ。ちょっと楽しみ。

「恋葉〜、ちょっといい？」
「あ、友達が呼んでる。先行ってて。」
「あ、うん」

私も友達だけど…まあいっか？
一人で行くか…


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屋上の扉を開くと、びゅう、と涼しい風が通ってくる。
しかし、そこ先には…

「えっ」

この前の男の子の幽霊が源くんの上に乗っていた。

二人とも傷だらけで、奥にはこの前の先輩らしき女の子が。


…これってもしかして、ドラマとかでよく見る女を奪い合ってるシーン！？

あれだよ…そんで女が私のために争わないで！的なことを言うやつ。
少しキモいとか思っちゃったんだよなぁ←

って、それどころじゃない！
三人とも話をしていて、私には気づいていない。

私影薄いから！(ドヤ)
…虚しくなるからやめよう。

すると幽霊の男の子が源くんに


「…えっ」


左ストレートをしていた。

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