2.ばーか ページ4
フジ君と一緒に家を出て待ち合わせ時間まで向かった。
そこにはもういつものメンバーが揃っていた。
ヒ「二人ともおはよう!」
こ「はよー!」
キ「うぃーっす!」
ヒラ君、こーちゃん、キヨ君の3人はフジ君の同級生で小さい頃からの友達。
私の方が年上なのになんだかなめられてる感じがするのは気のせいだと思いたい。
貴「おはよう!」
フ「おっはよー!」
キ「おい、A!
お前LINE返せよな!」
貴「え?
…あー、ごめん忘れてた!」
携帯を見るとキヨ君からの通知があった。
返すの忘れちゃってた。
キ「ばーか、ちゃんと見とけよな。」
貴「いてっ…もー、何するの!」
キヨ君にこつんっと頭を小突かれた。
地味に痛いんだよ、これ。
フ「ちょっと、キヨ!!
姉ちゃんに近づかないでよ!!」
キ「うっせーよ、シスコン!!」
フ「俺はシスコンじゃないからね!?」
貴「もう分かったから、行くよ?」
でも、確かにフジ君はシスコンかも。
いろいろしてくれるのは嬉しいんだけどね。
こ「もう、いいじゃん!
あいつら置いて行こうぜ!」
貴「んー…そうだね!
そうしようか!
こーちゃん、後ろに乗せてよ!」
こーちゃんの自転車の後ろに乗って、一気に坂を駆け下りた。
後ろからヒラ君も自転車に乗ってついてきていた。
貴「ヒラ君、あの二人まだ喧嘩してるの?」
ヒ「なんか、走ってついてきてる。」
貴「ほんとだ。」
ちらっと後ろを見ると、離れたとこらから走ってくるキヨ君とフジ君の姿が見えた。
何か叫んでるけど、何を言ってるのかはさっぱり分からない。
こ「あいつらなに叫んでんだ…。」
貴「分かんないけど、近所迷惑なのは確かだね。」
あのうるさくて有名なキヨ君が叫んでるんなら相当うるさいだろう。
もしかしたら迷惑どころじゃないかも。
貴「二人ともー!!
早くー!!」
聞こえてるか聞こえてないかはわからないけど、まぁいいか。
貴「こーちゃん、もっとスピード出せる!?」
こ「はぁ!?もっと!?
…しょうがないなぁ。」
なんだかんだ言ってやってくれるこーちゃんはやっぱり優しい。
貴「こんな朝も、もうあと1年で終わりかぁ…。」
こ「ん?なんか言った?」
貴「ううん、何も。」
卒業したら、四人とこうやって学校に行ったりすることもなくなるんだよね。
貴「寂しいなぁ。」
11人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
一颯(プロフ) - オリフラ外しましょうね (2015年3月10日 13時) (レス) id: d919838faf (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - フジで姉弟的な小説待ってたんです!!!!!!!(歓喜)更新待ってます! (2014年10月27日 12時) (レス) id: b67b8dd5ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:優威 | 作成日時:2014年10月26日 21時