僕が好きな君と君が好きな僕 2 【Ren.N】 (ページ10)

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〝自分の気持ちに素直に従う、以上！〟

たったこれだけ、されどこれだけ

勝利くんのアドバイス

でも、私のせいで誰かを傷つけることになった

としたら？

そんな不安がぐるぐる脳内を駆け巡る

アドバイスを終え、私のベッドに遠慮もなく寝

そべっていた勝利くんは、私の不安を見越した

かのように起き上がり

勝「だーかーらー、そんな変な気遣いされる方

が嫌なの！傷つくこと承知でお互いに勝負して

るんだから」

と私を叱って、またすぐに寝転んだ

そこにココが飛び乗って、勝利くんの顔をペチ

ペチ叩いてる

…ココ、勝利くん優しいけどやり過ぎはダメだ

よ

勝「こんにゃろ、何すんだ」

ほら、仕返しされてんじゃん

私のところに逃げてきたココを抱き上げ、

『あー、なんか不安』

なんて呟けばココにペチっ、と肩を殴られた

なにココ、反抗期？

勝「シャキッとしろ、って言ってんだよ」

『分かってますよ

デートでちゃんと答え出す』

ならよろしい、と勝利くんは目を閉じた

…って

『ねえ、そこで寝ないで！

そこ私のベッドなんだけど』

勝「相談乗ったんだから久しぶりにベッドで寝

させてよ」

『分かったよ、今回だけね？』

そう言って部屋を出ようとすれば待って、と引

き止められる

勝「A、なんか明るくなったな」

これも、廉のおかげ？なんて私のことを悩ませ

る一言を言って私の頭に手を乗せてから部屋を

出て行った

…明るくなった？私が

廉くんのおかげで？