僕が好きな君と君が好きな僕 2 【Ren.N】 (ページ28)

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＊You

迎えてしまった土曜日

この日まで授業は集中出来ないし、夜は眠れな

いしで散々な毎日を送っていた

…実は、未だに不安だったりする

ゴロゴロしてたんだけど、勝利くんに叩き起こ

されて私はお人形さんと化している

勝利くんは私が着替え終わるまで急かしたかと

思えば、いつの間にか温めていたヘアアイロン

を持って私の側にやって来た

勝「今日の髪型は？」

美容師さん勝利くんに椅子に座らされてどうす

るか聞かれる

どうするって言われても…

『おまかせあり？』

勝「あり！」

嬉々とした表情で私の髪を手にとる

おまかせにして良かったかも

勝利くんにされるがままになってから約10分

私の髪は綺麗に編み込みされてハーフアップに

されていた

時計を見れば4時

『なんか変なところない？』

勝「大丈夫～」

そう言うと疲れ果てたのか勝利くんはバタンキ

ュー

『あ、そろそろ行くね』

持ってくものの準備とかしてたらいつの間にか

4時20分

ちょっと早いけど、やりたいことがあるから

勝「え、もう？早くない？」

むくりと起き上がり、私の方をじっと見る勝利

くん

うん、と頷いたら

勝「じゃあ…最後に一つだけ」

〝絶対、幸せになれよ〟

勝利くんも未来も、優しすぎるよ

『うん、行ってきます！』

笑顔を作って部屋を出た