僕が好きな君と君が好きな僕 2 【Ren.N】 (ページ15)

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タワ◯ラに着いてからも、待ち時間が長かった

から廉くんとお喋りしてた

私のことが知りたい、って廉くんが言うから家

族のこと、ペットのこと、習い事のこと

たくさん話した

私が話すこと一つ一つにリアクションしてく

れ、とても話しやすかった

いよいよ始まった

乗り物が止まった時、来るな、と一瞬ぞくっと

する

その時、右手に伝わる熱

廉くんの手…？

「こうしとけば大丈夫やろ？」

そう言った直後、急降下する乗り物

私も廉くんも思いっきり叫んだ

ドアを開けられ、二人とも疲れ果てた表情で乗

り物を降りた

『絶叫系、そこまで苦手じゃないけどなんか疲

れた』

「俺もや

久しぶりに乗ったからかな」

『あ、見て、落ちる時の写真』

「うわ、俺めっちゃブサイクやん」

『ふはっ、いつもの廉くんからは想像出来ない

顔だね』

「Aはそんな顔崩れてへんのに」

『タイミングが良かったんだよ』

そんな話をして建物を出る

疲れたから近くのお店で休憩することに

「俺ジェラート食べるわ」

『んー、私はチュロスで』

しばらくお互い無言で食べてたんだけど、急に

目の前に差し出されるジェラート

「あーん」

『良いの？』

ん、早よ食えや！と怒る廉くん

お言葉に甘えて一口もらった

『ん、おいしい！』

「あぁー、はっず！」

顔を真っ赤にしている廉くんにありがとね、と

言えば更に顔を真っ赤にしていた