生きた証を、この世界に［桃］II

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あれから手越、ずっと体調悪いんだって...... 昨日はシゲが行ってくれたみたいだけど、今日は俺が休みだから。




「てごちゃん、体調どう......？」

「あ、けぇちゃん、」




ほっぺ赤くして、喋り方ふわふわしてて、なんかこっちまでふわふわしちゃう。笑




「まだ、熱あるの？」

「うん......」

「そっか...... ほんとだ、熱いね。目眩とかは大丈夫？」

「今は、だいじょうぶ」




今日は発作出てないんだ。良かった。




「......けぇちゃん、」

「ん？なに？」

「......いっしょに、寝て、」

「えっ......？！一緒に寝るの？てごちゃんと？」

「だめ......？」

「いや、だめ、ってことは、ないけど......」




一緒にって、布団入れってこと？え、これ、大丈夫なやつ？......まぁいっか。甘えたいのかな。




「はい、じゃあ入るから、ちゃんと寝てね」

「ん......」




俺がベッドに入った瞬間、ぎゅって抱きついてきて、なんなの？今日どうしたの？




でもそのあとすぐ寝ちゃった。心細かったのかな......




「いっぱい寝て、早く良くなるんだよ」




そんな手越が可愛くて、背中トントンしてたら気づいたら俺まで寝ちゃってた。




「.......ま、......やま、......こやま」

「ん......？.......えっ、まっすー？あ、え、ごめん、」

「なにしてんの？笑」

「いや、えっと、これは、てごちゃんが一緒に寝てって言うから、ごめん、おかえり......！」




知らないうちに帰ってきてたまっすーに見られたのが恥ずかしすぎて、急いでベッドから飛び起きる。




「あ、こやま、静かに起きて。......こいつ、最近全然寝れてなかったんだよ。だから、ありがとう」

「え、そうなの......？」




しんどかったり、泣いたり、ここ数日寝れなくて辛そうだったんだって。




だからまさかお礼言われると思ってなかったけど、俺に甘えて寝てくれたことはちょっと嬉しかった。




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