○ダンボール戦機ＷＡＲＳ●〜緋色の少女と・・・〜１０

◆その後の日々 ページ24

サクヤ＞ハァ・・・。
とりあえずユキジを席に着かせたサクヤは、疲れたようなため息をついて自分も着席した。
バネッサ＞お前も苦労するな？
サクヤ＞あはは・・・。
バネッサ＞まあ、多少の協力はしてやるよ。
サクヤ＞ありがとう・・・。
ミハイル＞ただ単に面白がってるだけだろ？
バネッサ＞あ、バレた？
サクヤ＞【ガクッ】
カゲト＞けどさ、マジで修羅場は避けたいね。席近いから。
確かに、ハルキとヒカルとムラクの席は何気に近い。
カゲト＞いくらムラクさんでも、巻き添えを食うのはちょっと・・・。
バ・ミ＞確かに・・・(巻き添えを食うのは・・・)
修羅場に巻き込まれたくないのは、みんな同じだった。今のクラス内でも強敵そうな３人だ・・・・・彼らにはあまり火花を散らせてほしくない。
特に・・・全員がいるような場所では・・・・・余計に・・・。
みんなにとっては、サクヤが仲介人になってくれていてとても助かっていた。さらに火花を散らすこともあるが、なんとか修羅場は避けられる・・・サクヤ本人には(かなり)悪いが・・・。

そしてユキジの宣言通り、移動教室の時は彼女は教室で自習となりサクヤがその日一日ノートを貸す・・・と言った感じになっていた。
たまに診療所に行き、ユキジのリハビリの手伝い(って言っても見てるだけがほとんど)をしたりもしている。ちなみにそれは一日交代だ。
ユキジ＞いいよ、別に。みんながわざわざついて来なくても・・・・・ていうか、あんまり大勢でぞろぞろと行っても、向こうの人に迷惑だし・・・。
と、彼女が言ったのだが、彼らは心配なわけで・・・・・そこだけは仕方なく、一日交代で話がついた。
ちなみに順番は公平にくじ引きに(サクヤが)した。ヒカル、サクヤ、ムラク、ハルキの順番だ。

数日が経ち、今日の当番はサクヤだ。
サクヤ＞・・・・・だいぶ動くようになってきたね？
ユキジ＞ん、まあ・・・・・私が寝てる間も、ここの人達がご親切に・・・身体を多少は動かしてくれてたみたい、だからさ・・・。
リハビリ室で手すりに摑まって歩きながら、ユキジはサクヤを見ないまま言った。
サクヤ＞え？そうだったの？僕達は、そういうの一回も見てないけど・・・。
ユキジ＞そりゃ、君達が帰った後とか・・・来る前にやるでしょ、フツーは。
サクヤ＞あ、そっか・・・。
苦笑しながら答えた後、少しの間沈黙するサクヤ。それが気になり、ユキジは足を止め手すりに捕まったまま彼を見た。
サクヤ＞ねぇ・・・。

◇好きな相手は？→←◇避けたい修羅場

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
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