54話『笛』*悪運ヒーロー。 ページ9
[応接室に付き、ルビーを見つけたラルとクレア。レオンハルトも加わり…記憶を取り戻す事は出来るのか…?]
ルビーを見つけた途端、何故か笑顔が溢れるラル。
「ラル、何でそんなにニコニコしてるの…?」
ルビーは、内心では(可愛い…!)と思いながら、冷静に聞いた。
その答えとして、ラルは
「僕にも分かりませんが、ルビーさんを見つけた途端にニヤけが止まらなくて…あはは」
と答える。
ルビーは口を抑えて目を逸らした。もちろん、顔は真っ赤だ。
そこにクレアが
「えぇ!ラルさん、それがニヤけ顔なの!?超可愛いよ!」
と、突っ込んだのか何なのか…。
「ところで、謎解きって何の事ですか?」
一人話題について行けてなぃレオンハルトが言った。
その言葉を聞いて、ルビーは我に帰る。
「そうですね、本題はそこですもんね」
とラルが言い、手紙を机の上へ出した。
「ラル、その手紙は…?」
とルビーが聞くとラルは
「恐らく…もう一人の僕からだと思います」
と、切なそうに言った。
その言葉にルビーは驚いた、何せラルの口から『もう一人の僕』という言葉が出てきたから、無理もない。
「ラル、記憶が少し戻ったの!?それとも、元々知ってたの…!?」
「いえ…ですが『さよなら』と言ったあの方ではないかと思いまして…僕に
似ていて少し違うあの方…」
クレアとレオンハルトはもう、話について行けてはいない。
「それ…ラルだ…。銀色の瞳を持ってる、銀ラルだ…」
と言い、ルビーは涙を流す。
「そうですか…
泣くルビーに優しく、ラルは声をかける。
「一つお聞きしますが…記憶を失う前に、僕がよく歌っていた歌などはありますか?」
そう聞かれ、ルビーは首を横に振る。
「記憶を失う前のラルは、歌なんて歌はなかった…本人も『僕、音痴なんだ』って言ってたし…。でも、笛で吹いてた曲はあったかな…」
「ふ、笛ですか!?この手紙に、返事を届けたければ笛を吹けと書いてありますよ!」
すると、応接室内を驚きが支配した。
「これって、偶然じゃないよね…レ、レレレオンハルトさんも、そう思いませんか!?////」
「そうですね…僕もそう思います」
「そ、それで…曲名は何と言うのですかルビーさん!」
「…ごめん、曲名までは知らないんだよね…」
「そんなに落ち込む事ないですよ、部屋の本棚の中から探しもいいと書いてありますし…ね?」
そして、四人はラルの部屋へと向かった。
55話 『人のヨクボウと』 *柑奈→←53話『反省now』*Ruby
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リリィ・トパーズ(プロフ) - 編集します (2014年1月20日 23時) (レス) id: 242581b684 (このIDを非表示/違反報告)
Ruby(プロフ) - 編集終わりました。 (2014年1月20日 0時) (レス) id: 5399ff9106 (このIDを非表示/違反報告)
Ruby(プロフ) - 編集します。 (2014年1月20日 0時) (レス) id: 5399ff9106 (このIDを非表示/違反報告)
Ruby(プロフ) - 編集終わりました。 (2014年1月12日 18時) (レス) id: 5399ff9106 (このIDを非表示/違反報告)
Ruby(プロフ) - 編集します。 (2014年1月12日 17時) (レス) id: 5399ff9106 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:透明ノ空団 x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2013年10月13日 11時