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90話『兄と弟』 ページ47

「ここならひと気もない。それより大丈夫か?」

「落ち着いてるよ・・・ボクは俺で俺はボク・・・」

能力の効果かは定かではないがスピアは落ち着きを取り戻した。

「あぁ、そうか。」

「ハハッ・・・・情けないなぁ・・・・」

「そんな事なない…」((ナデナデ

ゼウスは抱きしめスピアの頭を撫でた。

「・・・・・・・・ごめん・・・・なさい」

「謝る事は無い。だが1つだけ教えろ。お前に何があったんだ?スピア」

ゼウスは始めから気づいていた。リストがスピアだと。

スピアは俯いたまま

「ボクは・・・・両親が死んだ」

「知ってる。」

「虐待・・・・」

「…あぁ。」

「伯父さんに・・・・」

「あぁ。」

「っいとこに両親のことバカにされて殴った・・・・・」

「殴るのは良くないな。まぁ、僕が言えるたちではないけど。」

「大丈夫だ。今は僕がいる」

「ゼウスは・・・・・いつでも欲しい言葉をくれるけど・・・」

「???」

スピアは顔を上げ真剣な瞳で見つめてきた。

「嘘はない?」

「・・・あぁ。」

「・・・・信じていい・・・・・・」

「信じろ。お前は裏切らない。スピア。」

「裏切らないとは限らない・・・・いつも裏切られてきた・・・・」

「お前は僕の弟だ。裏切らない。スピア!」

「違う。ボクは俺は・・・・いつも一人だ。」

「スピア」

「・・・・・・」

「そんな顔するな」

「仲間なんていらないもん・・・・」

「泣きたい時は泣けばいい」

「泣けない、笑えるけど作り笑い。それに、今まで一人で生きてきた」

「でも、僕との記憶もあるよね?楽しくなかった?」

「・・・・・覚えて・・・・・・ない。」

「嘘だな。泣きそうな顔してる。嘘ついてる顔してる。」

「記憶は消す。全て。いつものこと」

「僕が復元する」

「っ・・・・しなくていい。誰も傷ついてほしくない今まで迷惑かけた」

「傷つけない人間なんかいない。」

「自分だけでいい」

「自分をそれ以上責めるな。怒るぞ。」

「・・・・・・・・怒ればいい・・・・・。」

「・・・。」

ゼウスの顔付が変わる。

91話『怒り』→←89話『ハプニング発生』



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リリィ・トパーズ(プロフ) - 編集します (2014年1月20日 23時) (レス) id: 242581b684 (このIDを非表示/違反報告)
Ruby(プロフ) - 編集終わりました。 (2014年1月20日 0時) (レス) id: 5399ff9106 (このIDを非表示/違反報告)
Ruby(プロフ) - 編集します。 (2014年1月20日 0時) (レス) id: 5399ff9106 (このIDを非表示/違反報告)
Ruby(プロフ) - 編集終わりました。 (2014年1月12日 18時) (レス) id: 5399ff9106 (このIDを非表示/違反報告)
Ruby(プロフ) - 編集します。 (2014年1月12日 17時) (レス) id: 5399ff9106 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:透明ノ空団 x他1人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2013年10月13日 11時

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