透明ノ空 -2- (ページ32)

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75話『乱闘』＊Ruby ページ32

ドン！！ガンッ！！

あたりは一瞬で緊張が走った。

カウンター席の隣のテーブル席に
ゲーム用のテーブルが飛んできた。テーブルにはトランプが散乱している。

「てめぇ、今のイカサマだろ！？」

「いえ。とんでもない。」

ヤクザとスーツの人がもめていた。

ルビーは勢いよくフォークでフルーツを刺した。だか、顔はニコニコと笑顔だった。

こう見えて、結構イライラしている。

ルビーの顔を見て翔夜はやれやれといったような顔をしながら立ち上がり、ケンカをしてる人達の所に近づく。

「ちょいとお2人さん。いい酒が不味くなっちまうぜ。」

「てめえは黙ってろ！！若僧が！！」

ヤクザの人がスーツの男に殴りかかった。

「おい！」

翔夜は止めようとしたが

「おじさん達うるさい…」

スッとスーツの青年が間に入った。

青年の目は死んでいるようでくまが酷い。

「嘘だろ…」

翔夜は今の状況を信じられない。

「なんだとガキ。」

スーツの男を離しヤクザは胸ぐらを掴み青年を殴ろうとすると

「あぁ…。」

ヤクザは急に意識がとんだようだ。

ヤクザは手が緩み青年を離した。

周りはあまりの出来事に動くことが出来ない。

青年は何事もなかったかのようにお金を渡し

「お釣りは入りません…。」

そう言い残し店から出ていこうとしていた。

翔夜は驚いき、光にアイコンタクトを送る。

光はコクリと頷きルビー達を店の奥へと誘導する。

ルビーは誘導される時に青年を色を見る時の目で見ていた。

ルビー達は店の奥へ連れて行かれ今の状況を知らされる。

だが、その前にアリア達をここに連れて来るように頼んだ。

アリア達も今の状況に驚きを隠せない状況。

翔夜がやってきて今の状況を説明した。

「え？ZERO?誰？」

「まぁ、とりあえず帰宅しろ。ZEROについての資料だ。今はまずい。早くしろ！」

そういうと、翔夜はルビーに資料を渡した。

「分かった。今日はありがとうね。」

そういって5人は店のもっと奥の部屋にある階段を使い帰った。

帰るさいにルビーは光にこっそりと

「例の物よろしくね。あとありがとうね。」

「あぁ。」

そう耳打ちし、周りに見えないようにこっそりと光のポケットにお金を入れた。

大丈夫、団長にバレないように存在色白。相手の能力を無効にしているから…

帰る際にミアが部隊長のアリアとルビーに

「帰ってから緊急会議だ。今回は全部隊長と情報部隊での会議だ。」

「「はい。」」

5人は大急ぎで帰った。