透明ノ空 -2- (ページ23)

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66話『自惚れと独り言』*リリィ・トパーズページ23

「日記・・・ですよ。俺記憶が曖昧で、それでつけてるんです。」

このカバンも伯父さんの家からだから、、、7年か、、、、

「でも、何冊もあるよ？」

副団長さん、どこからそんなに・・・・；；

「もういいですよね？俺大体終わったんでそれ貸してください。いや、返してください。」

『・・・・いいよ・・・・・』

『でも、よくそんなに忘れずに書いていられたね。僕だったら忘れそう。』

「さあ、俺も知りませんけど・・・」

『自分でつけたのに何も覚えてないの？』

ズキンッ

『じゃあ君はいろんな人の記憶を消して生きてきたの？』

「・・・・そういうことになるんじゃ・・・」

ズキンッ

「まあいいや。とりあえず案内するね？こっちで」

ズキンッ

あれ？聞こえない・・・

『さっきから思ってたんだけど』

『君は自分に都合良く生きてきたんだね。』

「っ・・・」

ズキンッ

俺だって・・・・俺だって・・・・

「分かってたんですよ！！！！！」

「？！；」

「自分に都合よくしてきたことくらい！！分かってって・・・・」

“お前にはその道しかない”

「ハァ…ハァ…ハァ、すみません・・・・俺」

ズキンッ

「いや；；いいんだけど、、、僕君に何か言ったかな？」

「え？」

「気に障るようなこと話してないよ？それに君・・・」

ズキンッ

「ずっと一人で何言ってたの？；；」

ズキンッ

「っ・・・・」

「大丈夫？；医務室行く？？」

「いえ、大丈夫で」

『ほ・ん・と・う・に・？』

誰だよ・・・
今、言葉を言ったのは・・・・・・

薄れゆく意識の中、副団長さんが俺を呼ぶ声が聞こえた。
あぁ、また迷惑かけたな・・・・

「ごめん・・・なさい・・・・・・・・
　ゼウス」