透明ノ空 -2-

61話『心理学』＊夢榎 ページ18

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「すみません。団長さんとお話したいんですが？」

何故か拗ねているシンを、気にしながら「なんだ？」と答える

「できれば別の部屋でお話したいんですが？」

相談か何かか？と疑問に思ったが、無表情で此処に来たときからのペース・・

心理学を勉強していてよかったと思うときは、何回か有るが此もその一回なのだろう
人間は顔の左側に本音が表れると言われる。
幾らポーカーフェイスを装っていても顔の左側を見ればどんな感情を、持っているか解る
さっきのあいつは、顔の左側のに悲しみの感情を抱えていた
あいつの過去は、もう視た
‥いや能力が勝手に発動した
たまに制御が出来なくなって視てしまうことがある
その後は、罪悪感で・・あのときは、色々な思いが混じって沈黙を作り出した

そのことを、今反省しつつスピアを、部屋へ案内した。
部屋に着いて早々俺は話を切り出した。

「で、話って何だ？」

あいつの表情から出ていたのは"悲しみ"そうなると・・

「・・・あなたは色人の存在を否定しますか？」

…正直驚いた
さっきとは、うって変わって真っ直ぐな目で見てきたから。でもまだ・・おっと質問に答えないとな色人の存在を否定・・・それは

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