透明ノ空 -2- (ページ14)

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57話『紫がかった色の烏』＊悪運ヒーロー。ページ14

(散歩に出掛けたラル。そこで、何かを見つけられるのか…？)

色彩の館を出て、数十分の森の中。

僕を追って来る何かから逃げていて、
奥の方に来てしまった。

僕が止まると相手も、木の高い枝の方へと身を隠して止まる。

「貴方は誰ですか、どうして僕を追いかけるのですか!?」

僕は思い切って、相手に問い掛ける。

そうすると、男の低い声で、
僕を馬鹿にしたような笑い声が聞こえた。

「何故、笑うんですか…？」

と聞うと、ようやく返事が返って来た。

「いやぁ、これは失敬。私のもうー人のご主人様の姿を、じっくりと見たかったものでしてね…」

そう言って姿を現したのは、
紫がかった色の烏だった。

「烏が…喋った!?って、言いたいのはコレじかなくて…もうー人のご主人様って、どうゆう事!?」

「ははぁ…それが貴方様の素ですね？どことなく、ご主人様に似ております」

烏はそう言って、また笑った。

「そんな事より、貴方のご主人様って一体誰なの!?」

「貴方様はもう、ご存じのはずですよ」

僕に近付て来て、そう言う。
そして続けてこう言った。

「私の背にある容器の中身をお取りください。貴方様の求める楽符が入っております」

僕が楽符を取ると、烏はどこかへ飛ぴ去って行った。

楽符を受け取った後、すぐに理解し、館へと向かった。

帰っている途中、

「君達は鈍るから、どうも優しくしちゃうんだよね」

という声が聞こえたのは、僕の勘違いだろうか…？

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どうも、悪運ヒ一口一。です。

今回の話は、DS iで書かせていただいたので、
タイトルの所と話初めの所が、いつもと違くなっています…。

すいません;;

ご拝読、ありがとうございました！