109.君を蝕んだ ページ34
ー紫ー
何故かはわからないが、マルが本物の吸血鬼になってしまったことに対して、“やっぱり”と思っている自分がいる。
思えば、マルの何かが崩れ始めたのもここ最近ではないような気がしていた。
Aちゃんとすばるを接触させないように、マルはすばると戦った。
それも酷い戦いだったらしい。俺はその後の惨状しか見ていないが、それだけでも物語っていた。
なんでも、悪魔とやらを召喚？したとか。
俺にはさっぱりわからない。やり方も、召喚してやろうという気持ちも。
そして、何故かAちゃんに噛み付いたこと。
これについては本当に意図が読めない。
…これは推測でしかないが、やはりこの時から身体も心もボロボロで、それの回復手段として“血”を選んだのだろうか。俺の頭じゃそれしか思い浮かばない。
そもそも、俺らは血無しでは生きていけないはずだ。一応吸血鬼だから。
でも、今は大丈夫。
それはどういうことなんだろうか。まだ実際は人間？肩書きだけ吸血鬼なのか？
もう、本当にわからないことの方が多すぎる。
台本を読んでも先は続いていないし、
図書館の本はどれもこれも人間の人生ばかり。
今更『Black of night』を読み返したところで何もならなかったし……。
結局、この館の鍵を握っているのは誰なのか。
ここにいる5人か。それともヤスなのか。
それとも、案外Aちゃんだったりして。
…いや、それはないか。
だったら、あの黒猫……？
…いや、その線も無さそうか。
とにかく、今すべき事は何か考えよう。
話はそれから。
目の前のことから、やっつけていかなアカンよな。
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朱狐(プロフ) - ハニーレモンさん» 本当ですか！ありがとうございます！励みにして頑張ります！ (2019年9月28日 8時) (
レス) id: 576e85210a (このIDを非表示/違反報告)
ハニーレモン - はじめまして最初から読みました。安くんの存在も気になります。すばるくんには主人公ちゃんを最後まで守ってあげてほしいです。楽しみに待っています。(*^-^*) (2019年9月28日 0時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱狐 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=tikuwa123456789&scr=novel/bokuranokako...
作成日時：2018年2月8日 19時
