103.まだ、何も変わらない ページ28
ー赤ー
赤「2人とも、おる？」
俺たち3人は、Aを部屋に送った後、2人がいつも集まっているヨコの部屋に訪れた。
黒「なんやねん…ビックリしたわ 」
紫「あれ、何かあったん？飯食ってたんちゃうの？」
2人の周りには沢山の本の山ができていた。
今もまだ調べ中だったらしく、よくわからない文字で書いてある本が机の上にある。
緑「食ったよ。…な、そんなことよりこれ見てくれへん？」
そう言うと大倉は台本を取り出した。
器用にページをめくり、さっきの所にたどり着く。
紫「なんや、コレ……。」
ヒナはそう漏らし、ヨコはじっとそのページの文字を読んでいる。
そして、壁にもたれかかって腕を組んでいる亮はの表情は、少し歪んでいた。
多分、2人のいろんな感情が流れてきているのだろう。
黒「3人は、Aちゃんを吸血鬼にすることなく、この館から脱出したいんやろ……？」
赤「…もちろんや 」
そうは言ったものの、今は何処かで不安を感じている。
台本にあんなことを書かれては、その望んでいない未来が訪れる方の可能性が高くなる。
だって、今までの出来事は全て書かれてあった通りだったらしいし……。
紫「これやと、あの2人の思い通りになるってことやな 」
緑「やから、少しでも未来を変えるために、あの2人に会いに行きたいんやけど 」
黒「なるほどな。それで俺に調べてほしいってことか 」
赤「本当にできるん？」
黒「大丈夫。出来る。」
ヨコの能力自体、話は聞いていたが見るのは初めてだった。少し、半信半疑な部分もある。
ヨコは目をつぶり、精神統一をしているようだった。
すると、次の瞬間には、光る文字で何かの建物が宙に映し出される。
赤「なんやこれ！」
緑「横山くんってすごかったんやな 」
黄「うわっ、なんかカッコいいっすね！」
まあな、と自慢げに微笑んだ。
その耳は、少しだけ赤く染まっている。
何も変わっていない親友を見て、すこしホッとした。
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朱狐(プロフ) - ハニーレモンさん» 本当ですか！ありがとうございます！励みにして頑張ります！ (2019年9月28日 8時) (
レス) id: 576e85210a (このIDを非表示/違反報告)
ハニーレモン - はじめまして最初から読みました。安くんの存在も気になります。すばるくんには主人公ちゃんを最後まで守ってあげてほしいです。楽しみに待っています。(*^-^*) (2019年9月28日 0時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱狐 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=tikuwa123456789&scr=novel/bokuranokako...
作成日時：2018年2月8日 19時
