91.消えてしまいそうで ページ16
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唐揚げ、ピザ、パスタにフライドポテト……etc.
それらを2人で笑い話をしながらたらふく食べた。
普段少食の俺も、結構食べてしまった。
『はぁ〜、お腹いっぱい！』
赤「せやね。俺ももう食べられへんなぁ」
とか言いつつ、冷蔵庫の中には２つのショートケーキがあることを俺は知っている。
今食べられないこの状況で出すべきなのか？
でも、今以外にタイミングなんて無いよな。
不意に立ち上がって、冷蔵庫を開ける。
『えっ、何かあるの？』
何かを察知したAは、ニヤニヤしながらこっちを見てくる。
…もう、サプライズのつもりやってんけど…。
白い箱を取り出して、その中から丁寧にケーキを取り出す。良かった、崩れてなくて。
『えっ、すっごく嬉しいんだけど！』
それらをテーブルに置くと、Aは感嘆の声を上げた。
『買ってきてくれたの？』
赤「まあな。喜んでくれるかはわからへんけど…」
『嬉しいに決まってるよ〜！ありがとう、すばるくん！』
赤「でもお腹いっぱいなんやろ？」
『これは、！別腹！』
赤「お腹壊さんといてや 」
『すばるくんもね！』
Aは一口目を食べた時から、すごく幸せそうな顔をしている。
“すばるくん、ありがとう！”をちょこちょこ挟んでくるもんだから、感動して涙が出てきそうになる。
ホンマに、コイツには弱いわ。
しばらくすると、
『ごちそうさまでした！』の声。
買ってきて良かったと思った。
Aの顔は、俺が見た中で1番幸せそうな笑顔をしていた。
もう見れなくなるから、目に焼き付けた。
『さて、洗い物終わったらそろそろ行こうかな 』
現実は、思ったよりもすぐそこに迫ってきていた。
やっぱり、行かないで。
ここにおって。
そんな言葉は喉につっかえて出てこなかった。
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朱狐(プロフ) - ハニーレモンさん» 本当ですか！ありがとうございます！励みにして頑張ります！ (2019年9月28日 8時) (
レス) id: 576e85210a (このIDを非表示/違反報告)
ハニーレモン - はじめまして最初から読みました。安くんの存在も気になります。すばるくんには主人公ちゃんを最後まで守ってあげてほしいです。楽しみに待っています。(*^-^*) (2019年9月28日 0時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱狐 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=tikuwa123456789&scr=novel/bokuranokako...
作成日時：2018年2月8日 19時
