第12話(T) ページ22
ジミ(M)はジョン(J)と
遊びに行って、
美術室に行ったら
○○と二人きりになるかも
って思って、
校内をなんとなくプラプラしてた。
色んな教室の中を覗いてたら
○○がいて、
俺のクラスメイトの女の子達に
責められてた。
俺らと仲良くしてるのが
気に入らないって。
頭に血が上って、
中に入って追い出して、
それで、今、
○○を抱き締めてる。
『もう大丈夫、帰ろっか。』
その一言が
どうして出てこないんだろう。
言わなきゃいけないんだ、
今すぐ。
○○はもう
ジョン(J)とつきあってる。
俺はそれでいいって決めたじゃん。
それなのに、どうして、俺は。
昨日のジミ(M)のメッセージを
思い出す。
───俺が後悔しない答えを出せ
って。
テヒ(T)「大好きだよ。」
○○「・・・へっ?」
テヒ(T)「小さいときから
ずっとずっと、
○○のことが、大好き。
今も大好き。
大好き。
大好きだよ、○○。
大好きなんだ。
大好き。」
○○「テヒ(T)オッパ、
それって、
テヒ(T)オッパは、
ジミ(M)オッパのこと、
テヒ(T)オッパ?!
オッパ?!」
気づいたら、
○○を置いて走ってた。
伝えることしか考えてなくて、
そのあとのこと
何も考えてなかったんだ。
だけど、
心の霧が晴れたみたいに、
気持ちが良くて。
ジミ(M)、俺、伝えたよ。
○○に、言えたよ。
大好きだって、言えたよ。
・・・○○、
どう思ったんだろう。
・・・これから、
どうなっていくんだろう。
俺はその答えから
きっと、逃げ出したんだ。
俺たち4人が
ギリギリ保ってたバランスを
壊してしまったことから、
逃げ出したんだ───。
第12話(T) End
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作者名:クムシラコネルミ | 作成日時:2020年7月18日 13時