僕らはいつも一緒だった (ページ1)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:34,474 hit

第1話(J)-1 ページ1

僕らはいつも一緒だった。

ふたつ年上のジミ(M)ヒョン。

とにかく、

僕を可愛がってくれて優しくて

何をやっても怒らない。

いつもからかってるのに、

嬉しそうに笑ってくれる

大好きなヒョン。

ジミ(M)ヒョンと同い年の

テヒ(T)ヒョン。

優しくて可愛らしくてカッコ良くて。

いっぱい遊んでくれて面白くて、

四次元だから、

いつもみんなで笑ってる。

大好きなヒョン。

そして○○。

同級生で幼馴染みで

たった一人の女の子。

生まれた時からずっと一緒だった。

優しくて明るくて、

天真爛漫でおしゃべりで

僕らがちょっとモメても

なだめてくれて、

こんなこと言うの恥ずかしいけど

僕にとっては世界で一番可愛い。

小学校、中学校、そして高校までも。

僕ら4人はずっとずっと同じで。

だけどそれぞれが気づいてたと思う。

いつまでもこのままの関係で

いられるわけがないって。

決定的だったのは、

僕と○○が高校に入って

すぐに○○がクラスの男子に

告白されたこと。

好みじゃなかったからって断ったけど、

僕は焦った。

・・・ずっと好きだったから。

他の男に渡したくないって思った。

その気持ちはヒョンに対しても

同じように向かっていって。

○○と

ヒョンたちが仲良く戯れてるのを、

もう、笑って見ていられなくなった。

僕らは放課後

いつも美術室で遊んでいた。

美術室の大きな机で卓球したり、

ウノしたり、ゲームしたり、

ゾンビごっこしたり、

だるまさんが転んだしたり、

ただ話したり。

テヒ(T)ヒョンが○○の髪を

くしゃくしゃってした時、

○○が

あまりにも嬉しそうに笑ったから

我慢できなくなって。

僕はついに切り出したんだ。

ジョン(J)「ヒョンたちは、

好きな子とかいるんですか？」

ジミ(M)「えっ」

テヒ(T)「急にどうしたの、

ジョン(J)。」

ジョン(J)「○○は？」

○○「へっ？」

ジョン(J)「こないだ告白されて

断ったじゃん。

あれって本当は

他に好きな人がいるから

なのかなって。」