ぬなは僕が守ります (ページ25)

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にじゅうごページ25

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ジョングクは未だに私に話しかけては来なかった
メイクの時に必要な会話をする程度
あの日ジョングクは謝ってきたけど、欲しいのはごめんじゃなかった
だからと言って欲しい言葉もわからないけど…

ユンギは相変わらずだ
今までと何も変わらない
返事を急かしてくるわけでもなく、積極的になったわけでもなく、避けて来るわけでもない
今まで通り、話したい時に話しかけて来るって感じ

もうそろそろちゃんと返事しなきゃって思ってはいる
でも自分の気持ちをはっきりさせるのが怖くて、普段通りのユンギに甘えてしまっている
このままじゃダメなことはわかってるけど…

YG「何だよその思いつめた顔は」

「でた」

YG「でたって失礼だな」

「ごめんごめん」

ユンギが隣に座って大きなあくびをする
昨日も遅くまで作曲してたのかな

「あんま無理しないでね」

YG「わかってるって、お前もな」

「私は大丈夫だよ」

考えてみれば、辛い時や悩んでる時にそばにいてくれたのはいつもユンギで、何も言わなくても気持ちをわかってくれた
そばにいてくれるとただ安心できた

YG「ほんとかよ」

でも、辛い時にそばにいて欲しいと思うのは
苦しい時に真っ先に顔が浮かぶのは…ごめんね

「私、ユンギに言わなきゃいけないことがある」

YG「…なに」

「私、ユンギの気持ちにはこたえられないや…ユンギが好きって言ってくれてすごく嬉しかった、いつも助けてくれて嬉しかった、ありがとう」

YG「はぁ…やっぱりそうだと思ってた」

「ごめん…」

YG「もっと早く言っとけば変わってたかもしれねーのになあ」

「私が言うのもあれだけど…これからも今までみたいに仲良くして欲しい…」

YG「当たり前だろ」

そう言ってユンギは笑う
その笑顔を見たら、本当にもったいないことをしたなって思った

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