じゅうなな ページ17
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シャワーを浴びて、更衣室に戻ると綺麗に畳まれたパーカーとスウェットが置いてあった
ジョングクが置いてくれたんだろう
申し訳ないけど借りよう…
ジョングクはどこ行ったんだろう
とりあえずいつもの部屋に戻ってみる
あ、いた
床は綺麗に拭かれていて、衣装ももう半分ぐらい片付け終わっている
「ごめん」
JK「ううん、いいよ」
二人ともそれ以上に口を開くことなく黙々と片付ける
ただただ無言の時間が続いた
全部終わった頃やっとジョングクが口を開いた
JK「ぬな、俺のせいだね、ごめん」
「…ジョングクのせいじゃないでしょ」
JK「ううん、俺のせい。ごめんねぬな」
ジョングクが悲しそうな顔をする
そんな顔しないでよ、ジョングクらしくない…
JK「もう俺諦めるよ、ぬなのこと」
え…
ジョングクの言葉に私は何も反応できない
望ましいことのはずなのに何故だか胸が苦しい
JK「だから10秒だけ、いや、5秒でいいから、ギュッてさせて…」
小さく頷いた
ふっと視界が暗くなって、体が暖かくなる
ドクン、ドクン、とジョングクの心臓の音が聞こえた
「何秒でも、いいよ」
気がつけばそんなことを言っていた
ギュッと私を抱きしめる手に力が入るのがわかった
JK「ごめん、本当に。俺がぬなに関わることでぬなが嫌な思いするってわかってたのに、我慢できなくて…」
「ジョング、ク」
心なしか震えている声にズキズキと胸が痛んだ
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作者名：ゆあ | 作成日時：2017年4月11日 8時
