つんでれ知念くん31 ページ34
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『どうぞ、』
「お、…おじゃまします」
学生マンションらしき薄ピンクの建物。
エレベーターを上がった先の一室に、五月蝿い胸を落ち着かせる間もなく誘導される。
先にすたすたと歩みを進める知念くんを追いかけて、キッチンを通り過ぎたところ、ガチャリと開いた先には綺麗に整頓された部屋が広がっていた。
「おじゃまします」
何度かぺこぺこ落ち着きなくする私に
『ふふっ。それ何回言うの』
振り返って笑顔の知念くん。
だってね、ほら。
1Kには、奥にベッド、中央に二人がけのソファとテーブル。
生活感が妙に緊張を呼ぶんだもん。
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ー知念くんSide
ちょっと無理矢理だったかな。
引っ張って僕んち、連れてきちゃった。
でもさ、悪いのはAの方じゃん。
そんなまっすぐ一緒にいたいとか言われたらねぇ?
こうなっちゃってもしょーがないでしょ。
それに、さっきからどぎまぎしたまんま。
何回もおじゃましますなんて言っちゃって。
ん〜今日大丈夫かな僕。そう、色々。
色々ね。
『座ってなよ』
立ち尽くしたままのAに声を掛ければ、ロボットみたいにぎこちなく頷いてソファのすみっこに腰を下ろした。
そんな姿さえなんか可愛いから。意地悪したくなってくる。
『お茶しかなかった』
「あ、ううん。お構いなく…」
『明日からどうする?夏休み何しよっか、』
そうそうまずはね、決めないと。
休み、合わせてくれたんでしょ?
言ってあげないけどね〜あれ、ちょっと嬉しかったかも。
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ちぃLove - 素敵な作品でした! (2016年11月16日 17時) (レス) id: d231d12efa (このIDを非表示/違反報告)
いのちゃんLOVE - だいちゃああああああああん泣 (2016年10月25日 11時) (レス) id: 1c7c3559dd (このIDを非表示/違反報告)
猫パンダ - 忙しいはずなのに更新してくれてありがとうございます。ちょっと見たら更新されていてビックリしました!更新これからも頑張ってください(*^о^*) (2016年9月2日 22時) (レス) id: a41985c8df (このIDを非表示/違反報告)
薫 - 大ちゃんやばい! (2016年9月2日 19時) (レス) id: 0aa807b579 (このIDを非表示/違反報告)
むにに - のんさんのお話の描写が大好きで、近道は遠回りシリーズとインカマは5,6回読み直してます!ツイッターの時のような短編もまたやってほしいなあ〜って思ったりです徒然なるままに更新されることをちらちらチラ見して待ってます(笑) (2016年9月2日 4時) (レス) id: 674ea0d825 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のん(@non_ohanashi) | 作成日時:2016年7月4日 22時