つんでれ知念くん4 ページ4
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今日はゼミの日で、午後からは僕と大貴と涼介の三人。
たった今教授から来週提出の課題がレポート10枚と告げられ、打ちのめされた。
『めんどくさ〜』
有(テストより全然いいじゃん!)
授業によって、テストだったり、課題だったり。色々あるけど、僕はテストの方が好きかな。
レポートは苦手。時間かかるじゃん。
大貴は馬鹿だから、提出さえすれば確実に単位が取れるレポート愛好家だけどさぁ。
山(まあでも終わったら夏休みじゃん!)
有(ほんとそれだけが楽しみだわ)
大学生の夏休みは長い。
来年は就活があるということを三年の誰もが意識してて。まるで人生最後のビッグイベントって感じ。
有(知念はさー、どうすんの?夏休み)
…夏休みねぇ、
『ん〜全く考えてない』
山(彼女出来たんだしさ。いいよなー。楽しそう)
『そう?僕暑いの無理だからね。家から出るつもりなんて無いけど』
なんでわざわざ身を削るようなことしなきゃいけないの。
何の気無しに言った言葉に大貴と涼介が引きつった顔を見せる。
僕変なこと言った?
山(いや…なんかもう可哀想A)
有(花火とか祭りとかさ〜イベントめっちゃあるのにね。女の子絶対好きでしょそーいうの、)
『そうなの?』
僕がAのことを好きになったのは、そのへんにいる女の子となんか違う、って思ったからなんだけど。
Aも行きたいの?
汗だくになりながら花火とか見たいわけ?
山(そりゃそーだろ。知念には言わないかもしんないけどね)
『なんで?』
言えばいいじゃん。
有(好きだから言いにくいもんでしょ。知念とか特に。お前あからさまに嫌がりそうだもんなー)
女の子の気持ちは何でもわかってるんだって口ぶりにむっとする。
『Aが行きたいって言ったら行くし』
涼介がほんとかよ、なんて呆れたように吹き出して笑うのもむかつくから。
スマホのカレンダーを親指でしゃーっと流して決めた。
今年の僕の夏は……
しょーがないからAにあげるよ。
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ちぃLove - 素敵な作品でした! (2016年11月16日 17時) (レス) id: d231d12efa (このIDを非表示/違反報告)
いのちゃんLOVE - だいちゃああああああああん泣 (2016年10月25日 11時) (レス) id: 1c7c3559dd (このIDを非表示/違反報告)
猫パンダ - 忙しいはずなのに更新してくれてありがとうございます。ちょっと見たら更新されていてビックリしました!更新これからも頑張ってください(*^о^*) (2016年9月2日 22時) (レス) id: a41985c8df (このIDを非表示/違反報告)
薫 - 大ちゃんやばい! (2016年9月2日 19時) (レス) id: 0aa807b579 (このIDを非表示/違反報告)
むにに - のんさんのお話の描写が大好きで、近道は遠回りシリーズとインカマは5,6回読み直してます!ツイッターの時のような短編もまたやってほしいなあ〜って思ったりです徒然なるままに更新されることをちらちらチラ見して待ってます(笑) (2016年9月2日 4時) (レス) id: 674ea0d825 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のん(@non_ohanashi) | 作成日時:2016年7月4日 22時