ぼくのもの（Yuri.C）

つんでれ知念くん２０ ページ23

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有(てかさ、食堂でお疲れランチして帰んない？)




〈あ！いいね！するする〉




嬉しそうに大貴をちらり見上げる華。





『大貴テスト中お腹鳴ってたでしょ』




山(まじそれ迷惑だったからなお前！俺の集中の邪魔してんじゃねーよ)








語気強めに言う涼介はテスト中、肩をガクガクさせながら必死に笑いをこらえてて。





そうそう。




僕それに気付いた瞬間、なんとなくAのこと見たんだよね。そしたら通じたみたいにAもこっち見てて。なんか嬉しかったなー。うん。









あれ、、


何考えてんだろ僕。









こんなくだらないことに浮かれるなんてらしくない。









すると、どこか悲しげに下唇をやんわり噛んだAが





「私…今日もバイトで……」





みんなの表情をうかがうように言った。









その姿に、おかしいなぁ、と思った僕は、







どうしたの？


元気ないじゃん


なんかあった？









そんな言葉を胸の中に沢山、並べるだけ並べたけど……








山(え？今日も？)




〈A最近頑張りすぎじゃない？大丈夫？〉



有(え〜Aいねーとかつまんねー)









……、








みんなみたいには言えなかった。









だってなんかさ〜







僕ばっかじゃない？









こんなこと今まで無かったのに。





みんなしつこいくらい僕にかまってくれたのに。









……もうっ！






ばかA






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