つんでれ知念くん15 ページ17
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ーYou
ロッカールームでバタバタと着替える。
まさか知念くんが迎えに来てくれるなんて……。
大丈夫と啖呵をきったことを後悔していた分嬉しかった。
それにスポーツメーカーのロゴがシンプルなTシャツ短パン姿。
日頃からラフな格好が多い知念くんだから、別に私服と大きくギャップがあるわけでもないのにどこか新鮮で…どきどきした。
「…びみょう、、」
最後にロッカーの扉裏にある鏡に顔をうつせば、自分の見た目の悪さにどんより落ち込む。
目も鼻も口も……全部微妙。
もっと可愛い顔で生まれたかったなんて考えるべきじゃないけれど……
努力が足りないのかな…
こんなんじゃ知念くんと並んで笑われちゃうよ。
ぱぱっと前髪を梳いて外へと急いだ。
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お店を出れば何やらほんわかムードで薮さんと話している知念くん。
私に気付くなりガードレールから身体を起こして小さく手を振る。
「…おまたせ、しました」
『うん。お疲れ様。かえろ〜』
気まずかったのは無かったことになっているのか、可愛い声でほんの少し口角を上げて言う。
時々こうして知念くんは何かを呑み込んでくれる。それが苦しいくらいに優しくて、ちょっと不安。
何考えてるのかな?
知念くんの本音……
毒舌で思ったことを言う性格の割によくわかんない。
〈じゃ、俺も戻んないと怒られっかな〜〉
腕時計に目をやってからふにゃりと笑う。
『じゃあねこうた』
……?!
〈おーまたな知念、今度は中で待ってろよ?〉
……?!
『うん、ドリンクバー奢ってよ』
……こうた、?
……ちねん、?!
「…仲良くなってる、、」
人見知りの彼がものの10分で先輩と距離を縮めていた。
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ちぃLove - 素敵な作品でした! (2016年11月16日 17時) (レス) id: d231d12efa (このIDを非表示/違反報告)
いのちゃんLOVE - だいちゃああああああああん泣 (2016年10月25日 11時) (レス) id: 1c7c3559dd (このIDを非表示/違反報告)
猫パンダ - 忙しいはずなのに更新してくれてありがとうございます。ちょっと見たら更新されていてビックリしました!更新これからも頑張ってください(*^о^*) (2016年9月2日 22時) (レス) id: a41985c8df (このIDを非表示/違反報告)
薫 - 大ちゃんやばい! (2016年9月2日 19時) (レス) id: 0aa807b579 (このIDを非表示/違反報告)
むにに - のんさんのお話の描写が大好きで、近道は遠回りシリーズとインカマは5,6回読み直してます!ツイッターの時のような短編もまたやってほしいなあ〜って思ったりです徒然なるままに更新されることをちらちらチラ見して待ってます(笑) (2016年9月2日 4時) (レス) id: 674ea0d825 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のん(@non_ohanashi) | 作成日時:2016年7月4日 22時