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「Aさん、この箇所なんですが・・・・・」


『うん、どこ?』



無機質なコンクリート、おしゃれなアート、おしゃれな私服・・・


洗練された空気が漂うオフィスで働く私は20代半ばを丁度過ぎた働き盛り、アラサー手前女子。



10時に出勤して、22時に退勤する。


そんなハードな毎日をこなす日々だけど、やりがいはすごく感じていた。





「Aさん、ここのデザインだけど、もうちょっとインパクトある感じにしたらどうかな」


『そうですね、この内容だとパンチないですよね・・・

 もう少し練ってみます!』

「うん、よろしく!」






大学を卒業してから、私はおしゃれなオフィスやイベントスペースを企画するデザイン・設計事務所で働いていた。


普通のオフィスやスペースとは違うことで話題を呼び、私の会社が手掛けたものの中には有名な賞を頂いたものが数多くある。


それだけかっこいいものを作る会社として業界内では有名な私の会社は、男女ともにスーツ禁止。

おしゃれな私服のみが許可される「超ハイセンス集団」・・・と周りからは言われている。


当の「超ハイセンス集団」の一人の私は、毎日残業続きの中、美容やおしゃれ・・・全部をキープしていくことで精いっぱい。



そんな会社なので、私たちの作るものではよく「撮影」や「ロケ」に使われたりする。





「この前さ、青山のあの物件で、松潤がロケの撮影に来たんだよ!!」

『え、まじで!?』

「そう、ちょうど立ち合い当番だったから、目の前にしたよ、松潤・・・かっこよかった・・・」

『ええ〜〜〜いいなあ〜〜〜』





同僚の同い年の女の子は私たちの会社が手掛けた有名なイベントスペースの担当で、
そのスペースはしょっちゅう撮影に使われるので、同僚は芸能人が来る撮影に毎回立ち会っている。

対して私は企画側だから、イベントスペースの立ち合いなんてしたことがなく・・・たまに交代してほしいと願う。



「ね?うらやましいでしょ?」

『うん、うらやましい・・・』

「ってことだからさ、頼んだよ、今度の土曜日の立ち合い!!」

『え???』




私たちの会社は土日祝日お休みだ。

けれどこの同僚みたいに撮影の立ち合いチームは土日でも関係なく休日出勤して撮影の立ち合いをするのだ。


「その日彼氏とデート入れちゃったの。

すごく久しぶりに会えるから、どうしても外せなくて、だから、御願い、ね?」


『・・・・・・』

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設定タグ:平野紫耀 , King&Prince   
作品ジャンル:恋愛
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akina(プロフ) - しおりさん、ありがとうございます!今正しいリンクを貼りました。 (2020年10月12日 21時) (レス) id: 71e39a47cc (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 同じところに飛びますが。 (2020年10月12日 9時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:akina | 作成日時:2020年10月6日 1時

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