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「俺、約束なんかしてたっけー？」
「してたしてた」
「してないよー。まあいいけど。廉はいつも唐突なんだよなー」
目の前でわざとらしく口を尖らして海人がいう。
海人とは、高校の時に友人を通して出会った。
今は同じ大学の一つ下の学年にいる。
「なんか用事あったん？」
「ないけど。なんなら廉を誘おうと思ってたけど」
「なんやねん」
「気分の問題なのー」
そう言いながら、俺のポテトを勝手に食べる。
勝手に食うなよ、とかいいつつもなんとなく怒れないのがこの�盒恭た佑箸いγ砲澄�
「だって、もしAちゃんが早く帰る日だったら、廉は俺が誘っても帰ったでしょ」
「んー」
「ねえねえ、帰ったでしょ」
「どうやと思うー？」
なんて、肩を竦めて笑って見せる。
なんだよそれーとテーブルに突っ伏してぶーぶーいう海人が少しかわいい。
ほんの少し誕生日が違うだけで年下になったこの男は、なんとなく憎めないかわいさで、会ってすぐに人の懐に入るという特技がある。
出会った頃、急な環境の変化に戸惑って、何処か心を閉ざしてた自分を懐柔したその手腕がいい例だ。
「はあー」
「どしたん」
態とらしく溜息ついて、という言葉は飲み込む。
「花の大学生だっていうのに男2人でマック...」
「...不満なら帰ったら」
「もーーそういうことじゃないでしょ！廉はちょーっと寂しくなる時とか、ないの？」
テーブルをどんどん叩きながら話すので、ちょっと静かにしろ、と手でさりげなく制す。
「んーーーーーさみしくなるときー？そんなんあるかなー」
「廉はまあ、そうよね。その気になればつまんでポイ！ってできるもんね」
「どういうことやねん」
聞き捨てならずにおもわずつっこむ。
「昔からそう。俺が見てないとこでもそう。気まぐれに、思いつきで、ときーどき告白に応えては、ちょっとつまんで、すぐにポイ！それが永瀬廉スタイル」
「......キレてもええとこ？」
「ダメなとこ！事実じゃん」
「人聞き悪いわ。誰がつまんでポイしてんねん」
「的確な表現だと思うなー。だっていっつも短いじゃん。最長どんくらい？３ヶ月とか？」
「知らん。数えたことない」
もう少し長い人がいた気もするが、正直あまり覚えていない。
「....さーいていだ」
海人がじとーっとした目で睨んでいる。
ちっとも怖くは無いのだが。
「最低って...いやさあ、」
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まな - 一気読みしてしまいました！！無理のない頻度での投稿、楽しみにしてますね！ (2020年4月14日 0時) (
レス) id: 9c457a3c27 (このIDを非表示/違反報告)
はなうたこ(プロフ) - Nano.さん» ありがとうございます...！なるべくサクサクいけるよう頑張ります...！ (2020年3月17日 18時) (レス) id: 186150732f (このIDを非表示/違反報告)
Nano.(プロフ) - とても楽しくみています。次の更新をお待ちしています！ (2020年3月16日 12時) (レス) id: 03ff967dd1 (このIDを非表示/違反報告)
はなうたこ(プロフ) - ななみさん» ありがとうございます！このシーンから初めに思いついて描き始めたので嬉しいです！ (2020年2月19日 14時) (レス) id: 186150732f (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - ど、ドキドキしました。キスしちゃうかと思った。廉君にとって、血のつながりはないけど、誰よりも何よりも、きっと自分よりも大切な存在が、お姉さんなんですね。すごく切なくて、大切さがひしひしと伝わってきました。 (2020年2月17日 15時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなこ | 作成日時：2020年2月13日 12時
