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「ただーいま〜」
電気のついた玄関で、そっと声をかける。
「A...？....おらんの？」
人の気配はするのだが、応答がない。
ひとまず靴を脱いで薄くドアの開いたリビングを目指す。
片手には、岸特製のハンバーグ丼が、二つ。
ついでだからと2人分包んで渡してくれた。
あのあと、30分たらずで2人分のスペシャルメニューを作った岸は、テーブルに運ぶついでに、廉にもう上がっていいと言った。
「ん？ええの？まだ22時半にもならんで」
ここは24時閉店だ。
「ん。神宮寺いるし。もうそんな混まないから」
「おーまじか」
「学生は早く帰れ帰れ」
「ちょっと、俺も学生だけど」
神宮寺が横で抗議するが、岸には聞こえてない。
「ほんじゃま、ありがたく。お先です」
「おー」
「やったーパンケーキ三段だ〜」
「ねえ、パンケーキは作れるのにパンはないの？」
外野が騒いでるのを無視して、廉は帰り支度にうつる。
「うるせー黙って食えよ。チーズとろっとろだから気をつけろよ！」
ぶーぶーいう岩橋に謎に荒く丁寧な注意をして岸はまた厨房に戻った。
「A？」
反応のないリビングに、なんとなく恐る恐る入る。
半開きのドアをそーっと開けて飛び込んだ光景に、廉は、短く息を吐く。
「....そんなことやろうとおもった」
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まな - 一気読みしてしまいました！！無理のない頻度での投稿、楽しみにしてますね！ (2020年4月14日 0時) (
レス) id: 9c457a3c27 (このIDを非表示/違反報告)
はなうたこ(プロフ) - Nano.さん» ありがとうございます...！なるべくサクサクいけるよう頑張ります...！ (2020年3月17日 18時) (レス) id: 186150732f (このIDを非表示/違反報告)
Nano.(プロフ) - とても楽しくみています。次の更新をお待ちしています！ (2020年3月16日 12時) (レス) id: 03ff967dd1 (このIDを非表示/違反報告)
はなうたこ(プロフ) - ななみさん» ありがとうございます！このシーンから初めに思いついて描き始めたので嬉しいです！ (2020年2月19日 14時) (レス) id: 186150732f (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - ど、ドキドキしました。キスしちゃうかと思った。廉君にとって、血のつながりはないけど、誰よりも何よりも、きっと自分よりも大切な存在が、お姉さんなんですね。すごく切なくて、大切さがひしひしと伝わってきました。 (2020年2月17日 15時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなこ | 作成日時：2020年2月13日 12時
