=モフモフ・27= ページ27
「特殊_____?」
「はい・・閉鎖的な田舎で育った美しい母は
皆に、こう言われていたんです__
男を惑わす・・呪われた女だって。」
「呪われた・・・」
「・・母は悪くないのに___
母はずっと苦しんでいました。その暮らしが
辛く苦しくて__母は逃げるように生まれ育った
場所を飛び出しました。」
「・・田舎を出て、涼介君のお母さんは__
しあわせになれた___?」
「・・ええ。
1人の男性と出逢って恋に落ちたんです。」
「そうか・・良かった。」
「はい、その男性がオレの父さんで・・
結婚してオレが生まれ・・しあわせそうでした。
母さんはずっと笑顔で笑ってた。でも__」
「でも・・?」
「オレが12歳の時に、2人が亡くなって・・
そしたら、その呪いが今度はオレに
向けられたんです・・。」
「涼介君__。」
「母の今までの苦しみが痛いほど分かりました。
親戚の家を渡り歩いてる間___本当に・・
生きた心地がしなかった。」
「____っ。」
「今でも__辛くて苦しくて
息が出来ない__________。」
「涼介君____っ。」
また強く優しい声で、名を呼んでくれる。
「涼介君、おいで・・。」
そっと、裕翔先生がオレを引き寄せ
強く優しく腕の中に。
「せんせ。ぃ・・?」
「ね、涼介君・・。」
「ん。ぅ・・?」
心臓のどくどく、どくー。って音に重なって
裕翔先生が優しく語り掛けるの。
「涼介君・・ね、俺が居るよ?
俺にもたれ掛かって欲しいんだ。
今までの苦しかった分を・・
俺と__皆と一緒に取り返していこうよ?」
「ゅと・・せんせ?」
「ね、これからずっと、楽しく嬉しく
可愛らしい笑顔で暮らしていけるようにさ。ね?」
「んっ・と。。その・・」
温かくて広い裕翔先生の腕の中は
とても居心地が良くて___
でも・・でも心臓が
どくどく、どくー。って早く動くの。
「えと。・・んっと・・」
パニックでアワアワしてるオレの顔を覗き込んで
言うの、強く優しい声で
「ね、涼介君。__手始めにさ
薮動物クリニックで住み込みで・・
働いてくれない・・かな?」
「ぇ・・?く、くりにっくぅ・・すみこ__?」
「ああ、実はさ__受付の人がね・・孫が生まれたからって
辞めちゃって困ってたんだ。」
「まぁご・・。」
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あひる☆(プロフ) - 白米苺さん» 白米苺しゃぁぁぁぁああん!!ありがとぅっっ!!!ふふー。色々よんでくりてありがとー(^0^)世界観だなんてぇぇ〜ぅんもぉ〜てれるぅー。ホントにあんがとーですっ!! (2018年7月31日 17時) (レス) id: daf5fa2131 (このIDを非表示/違反報告)
白米苺(プロフ) - あひるさぁぁぁぁぁああん!!完結おめでとうっ!!!どっちのカップルもしわわせに…あ、これは違う作品だ…まぁ!今回の作品もあひるさんの世界観で面白かったです!次回作も楽しみにしてます☆ (2018年7月29日 23時) (レス) id: b21025aefe (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - konokuroさん» konokuroしゃまだぁ〜ぃ。真夜中にうれしいですー。んふっ。はい、ありがとうございますっ(*^-^*)はい!!あひる☆がんばりますぞぅ。わぁ〜可愛かった嬉しいなぁ〜♪ (2018年7月28日 1時) (レス) id: f7cc0dc41c (このIDを非表示/違反報告)
konokuro(プロフ) - あひる☆さん» 真夜中にすみません(*´Д`*) ご完結おめでとうございます!! お次のおはなしも楽しみに待ってます(о´∀`о) 楽しみです( ´ ▽ ` ) 今回も伊野尾様かわいかったです(//∇//) (2018年7月28日 0時) (レス) id: 8ceddc39fa (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - さやさん» さやしゃぁぁ〜ん(*´з`)気に入ってくれましたかー?続編も頑張るので、コメント下さるとうれしい〜っですー。てへへ〜。(●´ω`●) (2018年7月28日 0時) (レス) id: f7cc0dc41c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あひる☆ | 作成日時:2018年7月11日 12時