【オリジナル】ボクらの魔法と依頼状━３━【男主】

第８２回『奪う』 ページ16

風真side



風真「え？！魔法を、奪うって…」

ｶｲﾙ「そんなことが可能なのか？」



海軍ﾏｽﾀｰ「まぁね。そういう魔法もあるってことさ」


ザワつく俺たちの前で、海軍マスターはサラリと言いのけた



大和「空軍マスターの魔法『奪う』は、他人の魔人を自分の中に取り込むことが出来るんだ」


大和さんは自分の腕で自分を抱きしめる

その姿が何かに怯えているように見えた気がした



青瑠「だとしても、国王の寿命を伸ばす必要は無いだろ…？」


青瑠の問いかけでハッとする

確かに魔人だけ奪ってしまえばいいんだから、国王の延命は必要が無いように思える


遥「国王…器が不安定だと上手くいかないんですかね…？？」



繋「あまり時間が無いんだ。話を前に進めろ」

みんなが思考にふける中、繋さんが海軍ﾏｽﾀｰに目を向けて言った

海軍ﾏｽﾀｰが頷く


海軍ﾏｽﾀｰ「僕としては、結界魔法が空軍マスターの手に渡るのは阻止したい」

遥「なぜですか？」



「結界魔法ってのは厄介でね。使いようによっては、magicirは縛られてしまうんだ」


遥の質問に答えたのは海軍マスターではなかった

声のした方を向くと、集会所を襲った雪のmagi
cirをはじめとする海軍メンバーが集結していた

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