歩こう、並んで。 Ryosuke.y

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涼介side

A「私と別れてもいいよ…？」









突然、そんなことを言い出すA。









涼介「なにそんなこと言ってんの。」





A「私、思うの。
いつも私は涼介に迷惑かけてばっかり。
涼介は優しいから言わないだけで、本当は迷惑してる。」






涼介「A。」





A「涼介は、仕事をすごい大事にしてて私がいても結局は足手まといで支えてなんかいないの。
だから私とはもう―。」





涼介「A！」









“付き合わない方がいいよ。”の言葉は聞きたくなかった。





その言葉を言ったあと、出ていくんだろうって思ったから。





だから、名前を呼んでそっと抱きしめた。









A「なんでそんなことするの…？」





涼介「好きだから。
好きなのに、こういうことしちゃいけねぇの？
俺、いつお前に迷惑だって言った？」





A「…言ってない…」





涼介「俺が言ってないから迷惑なんかじゃないの。
足引っ張ってないから。
俺、Aがいるから仕事頑張ろうって、Aが作ってくれた歌があるから頑張れてんの。
それって足手まといなんかじゃなくてちゃんと支えてるってことなんだよ？
だから、付き合わない方がいいとか別れるとか言わない。いい？約束ね。」





A「…涼介っ…(泣)！」









さぁ、泣き止んだら事情聴取すっかなー(笑)

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