歩こう、並んで。 Ryosuke.y

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Aside

ベッドから起き上がろうと思ったら涼介に抱きしめられた。









A「ちょっと、涼介？」






涼介「あんまり、ムリしないで…。」





A「…え…？」









涼介の声はすごく弱々しくて、少し申し訳なく思った。









涼介「Aが仕事してるところ、俺は好きだよ？



でも、ムリして倒れるまで仕事して歌作ってもらっても俺…嬉しくない。



俺にとってAは…仕事の上でも、プライベートの上でも大事なんだからずっと、自然な笑顔でいてほしい。



ちゃんと、辛いことは辛いって言ってほしいんだ。」









涼介の言葉が心に響いて涙が止まらない。





でも、今の自分なら本当のことを言える気がするんだ。









A「本当はね…すっごく辛い。



好きでやってる仕事なのに、好きで始めたはずなのに期限に間に合わせなきゃって焦って…



何も出来なくなる自分が嫌になるの…。」









付き合ってから初めて言った本当のこと。





今までは、涼介に嫌われるんじゃないかって思って隠してきた。





でも、勇気を出して言ってみればそんな心配は必要なくて。





私の話を受け止めてくれる優しい彼がいたんだ−

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